LUNACY

cygnus' blog

『フラワー・オブ・ライフ』(1)-(4)よしながふみ

2008-05-14 23:41:29 | 本・コミック
よしながふみサンの長編で読み残していたヤツ。

好きか嫌いか?
よいか悪いか?
実は、どちらも気持ちnegativeより....すんませんm(__)m。
ただ、笑えたか白けたか? なら、完璧「笑えた」です(爆)!!

いやぁ、何がnegative評価につながるかって、これは、リアリティの部分。
コミックだから、あえて、リアルにする必要はないんだけれどさ。
あえて、ありえない設定を導入できるのがコミックなんだけれどさ。

キャラ設定にしろ学園生活にしろ、なんかありえないわぁと、感情移入できなかったのです。
いや、よしながさん作品では、もっとも笑い転げた気がするんだけれどw。

どういうことかというと、
「密教的」なものを、こんなに「顕教的」に描いちゃってイイワケ?(爆)
ってこと。

漫研にしろ、(今作では、クラス劇だからちょっと違うけれど)演劇にしろさ。
密教なわけですよ。普通の人はさらりと眺めて退散する。
うまく現世を生きられない人・クライ人が、ハマッてて、「でも、実は」楽しい世界ってやつだよね?
花園春太郎みたいに、運動部のルーキー(←いや、高校1年の設定だからw)みたいや爽やかクンは、漫画読む側であっても、描くことに対しては、触れることはあっても、「ほかにもっと楽しいことあんジャン♪ (スポーツとか恋愛とかさぁ)」って反応するタイプじゃない!?
まぁ、そういうタイプが漫画を描くのにハマルってのが、ありえなさでギャップの妙なんだろうけれどさ。

でもさ、この「でも、実は(楽しい)」っていう部分ってさ。外に明らかにしちゃだめだと思うんだよね(笑)。
コミケとか、それ系イベントって、祭りだけれど、あれは、密教のお祭りだと思うのよ。
これだと、顕教になっちゃいそう(笑)。
ヅカやジャニーズを見習おうよ。一般人に理解できなくていいジャン(爆)。

それから、真島。
普通のコミックだったら、いい味出しているよね~ってなるキャラなんだけれど、どうも、今作では、ハマれず....。
それに、劇の場面での男子も含めて、そんなに、SM萌えっていないぞぃ。
なんかアリエナカッタわ。


つまり、アリエナイ~ってことのありえなさが、今作では、なかなか受け入れられなかった感じ~(泣)。


ついでに、先日、短編集『それを言ったらおしまいよ』も読みました。
この中では、「ピアニスト」が好きだな~。


ってワケで、よしながさんには、『大奥』にて再び期待w。
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中之島フェスティバルタワー

2008-05-14 23:08:39 | 街・散歩・小旅行
朝日新聞の大阪本社と、新しいフェスティバルホール

http://www.asahi.com/business/update/0513/OSK200805130048.html


ダサッ(爆)。
つか、メチャメチャにセンス悪くない?


イロイロ規制緩和受けるみたいだけれど、中之島での200mだから、容積率がメインかもね~。
いや、大阪の梅田の阪急村近辺は160~170mくらいの高さが限界なのよ。
伊丹空港の航空路の関係で。
そのあたりでいうと、スカイビル(新梅田シティ)やアプローズタワー(ホテル阪急インターナショナル)って、あれ結構ギリギリ限界なんですわ。
ミナミになるけれど、阿部野橋に近鉄が建設中の新しいターミナルビルは、この航空路関係でも規制緩和の認可受けているはず。
だから、中之島で200mなら、航空関連はギリギリでクリアーなんじゃあるまいか?違うかな(笑)?


それにしても、さ。
購読料を下げる気はないくせにこういうことをする金はあるんだね(笑)。さすが、バカヒ。

んで、朝日新聞って派遣や契約やバイトどれだけコキ使ってるんだろ?
正社員の記者って異常に高給取りだよね?
メガバンク行員でも、前世紀ではありえないほどの給料にまで下がっているのに。
このビル建てるor入るカネあるんなら、そういう非正規雇用の人に廻すのが、真っ当なモラルってものだよね。
ま、問われているのは、朝日クオリティ。
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『昔の話』藤原薫

2008-05-11 22:24:23 | 本・コミック
『思考少年』の藤原薫サン

この人のコミック好きです♪


絵がうまいorきれいなだけでなく、たいていストーリーに「刺」というか「ナイフ」というか、そういうものがあるんですわ。


収録作品のなかでは、はじめの二作品が好きかな~。
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『譜めくりの女』

2008-05-11 12:58:46 | 映画
@シネスイッチ銀座
気がついたら公開最後の週末(笑)。


陰に陽に残酷なストーリィ&シーンなので、ピアノ好きだからという理由だけで見ないようにしましょう。
いや、想定はしていたけれど。

あと、レズビアン映画にもなっているといえるかな。
Comments (2)
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《「家庭教育」の隘路》本田由紀

2008-05-11 12:56:26 | 本・コミック
母親+子育て→タイヘン。
そういうこと(しかも現代)を、数値的・統計的にまとめた一般的な本って意外にないですよね。
この本は、そういう路線の本。

ボクは、子どもを持つことは、この先もなさそうだけれど(汗)、
現役の母親の皆さまだけでなく、子育てや家庭教育に興味ある人、そして男の皆様にも読んで欲しい本。


【ハイパーメリトクラシー】の概念の提起者として最近活躍目覚ましい本田由紀サンの新刊

『「家庭教育」の隘路
 子育てに強迫される母親たち』
勁草書房


この現代において、「母親」とは、やはり「葛藤」ってことを、まとめてはります。
インタヴューとアンケートの統計解析をもとに展開。
「きっちり」と「のびのび」それぞれの子育てが、どういう影響を子どもにもたらすか?


学者サンの論文形式で慣れない人は戸惑うかもだけれど、読み通すための前提知識については、そんなに心配いらないはず。
統計データの表が意味不明でも大丈夫(笑)。本文に解釈は書いてますから。

ただ、斜め読みや飛ばし読みして早合点したり、一部のインタヴュー部分だけ読んで早合点して欲しくないので、最終章のまとめを先に読んでもらったほうがよいかもね....。


あと、この本の中でも何回か引用されている、広田照幸著『日本人のしつけは衰退したか』(講談社現代新書)も、少し古くなったかもだけれど、個人的には多くの人に読んで欲しい一冊。


それにしても、久しぶりにこの手の数理統計バリバリの社会学の本を読んで、宮台真司センセの「サブカルチャー神話解体」の若者キャラと音楽のトコロを読んでいるような錯覚に陥りそうでした(笑)。
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レアチーズのシュークリーム

2008-05-08 12:17:50 | 冴えない日記
byモンテール

フツー(笑)。
もっとチーズ味が濃くてもいいかもね~。
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『「若者論」を疑え!』後藤和智

2008-05-06 22:12:02 | 本・コミック
宝島社新書265

5年前かな?に広田照幸氏の「日本人のしつけは衰退したか」(講談社現代新書)を読んでいて、昨年この著者が共著に含まれる「「ニート」って言うな!」(光文社新書)を読んでいて、赤木智弘氏の「希望は、戦争」(略称ご容赦)も読んでいて、世間にはびこる「俗流若者論」はデタラメと認識している、そういう立場の人間としては、主張に目新しいところはないなぁ。
ただ、この本を通して、「俗流若者論」の資料が幅広くなった&新しくなったってことでしょうか。
いまだに俗流若者論が広く展開されているのねぇってことがよくわかります。

多数のデータを参照して論理的。
そのあたり、「「ニート」って言うな!」と同様。

本田由紀氏との対談も、普通の本だったら後のほうにもってくるのかもしれないけれど、これは巻頭に持ってきてますね。
じゃないと、ノッケからこの調子の文章だと、まったく読まれずに放り出されることが多いだろうなぁ(笑)。

とりあえず、正論だと思うし、論理的なんだけれどさぁ。
この本や文体で、俗流若者論を頑固に主張する人々を説得できるかどうかは、ちょっと危ういと思うなぁ。
著者がどこまでを狙っているのか、まだ読みきれないんだけれど。

この文章。
理系の人というか、論理的思考に強い人だったら、サクッと伝わると思うんだけれどね。
世間の多数派の人にどれだけ訴えかけられるかって部分。

たとえば、この本の中で批判されている、神奈川県知事。
人に薦められても読むかな?読んでも頑なに否定するかも?
もちろん、ちゃんと主張が受け入れられる可能性もあるけれどさ。

年長世代に多い「ニート・フリーターは甘えだ」みたいな論理に拘泥する頭カタイ人を説得するには、方法論・戦略論が必要なんじゃないかな。

たとえば、パッと思いつく範囲だけれど、頭カタイ人に影響力を持っている人に理解してもらった後に、頭カタイ人に理解してもらうとか。
松沢知事だって、たとえば、菅直人や小沢一郎がこの本の主張を堂々と始めたら、んっ?って思うかもしれない。
一般人だったら、小泉純一郎やテレビタレント。
石原慎太郎だったら、中曽根康弘あたりが、「石原くん。実は、それは、ちょっと違うんだよ」って言われたら、少しは認識かわるかもしれない。
だから、この文脈だったら、菅や小沢や小泉や中曽根を狙うってこと。
んで、その菅や小沢や小泉や中曽根に相当する人への最初の説得を狙うにも、この本を読んでもらえるか? うまく届くか? 運よく新聞の社説で取り上げられるとかすればいいけれど。

直接、相手を説得しなきゃないとしても、この本を差し出すのはあんまり得策じゃないよね。
あるいは、「ニート・フリーターは甘えだ」っていう意見に対して、この本のように、
「それは違うんです!!」
っていきなり、頭ごなしにしちゃうと、逆効果な場合だってありそう。
議論好きな人だったり、論理的思考に慣れている人だったら、それでもOKかもしれないけれど。
「ちょっと待ってくださいね。<かくかくしかじか>」
でくらいであったら、視野が広い人だったら、OKかもしれない。
でも、世間一般には、それでもキツイ可能性が十分にありそうな気がする
一番大事なのは、その人にいったん気に入られる・気になる存在になってしまうことなんじゃないかな。
そのためなら、「そうですね~・そうかもしれないですね~」あるいは、それどころか「確かに、そうですね」と言ってしまう戦略だって必要かもしれないなと。
んで、その人に影響を行使できるような信用を得たのち、「どうも、実は、違うみたいですよ」と、少しずつ説得していくと。時間はかかるけれど。

なんか、著者の自己満足度が「「ニート」って言うな!」より高い気がするんだ。
そして、俗流若者論はデタラメだとわかっている僕が読んだところで、それは、内輪で盛り上がっているのと変わらないと思うんだ。

とにかく、なんか、この本のノリだと、その主張に賛成するんだけれど、
「あなたの言いたいことはわかったけれど」、
「あなたが正論なのはわかったけれど」、
【もうたくさん】って感じになっちゃうんだよなぁ....。

おかしな若者論のデタラメさは、十分わかったから、
将来的にあなたはどう動くつもりなのか?
どういうアクションを人々に起こさせたいのか?
おかしな若者論をはびこらせたくないなら、どういう処方箋を考えているのか?
あたりの話をもっともっと入れてもらいたかったなぁという感じ。


あ、統計的に裏づけできるデータのない話ばかりかも(笑)。
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