夕焼けのそばにいて
今日はあの娘にしよう 駅でよく会う娘
遊園地でデートして ソフトクリーム食べようかな
~『脳内パラダイス』より~




 さて、4日間のリクエストアワーを通して、思ったことを少し…。


 ●この「リクエストアワー セットリストベスト100」というのは、始まった当初から、シングル曲が強い企画でした。特に4日めは「シングル祭り」と言ってもいいような内容になるのが常でした。


 ●ところが、今年は様子が違いました。シングル曲はことごとく下位に沈み、シングル曲の中でも特に強かったはずの「前の年に発売された、投票対象になったばかりのシングル(一昨年の12月シングル含む)」ですら、10位以内に入った曲は「上からマリコ」の1曲だけでした。


 ●代わりに強かったのは、ユニット曲やソロ曲。特に、「卒業や移籍など、もう見られないかもしれない曲」が強かったですね。矢神久美の「狼とプライド」や宮澤佐江の「奇跡は間に合わない」、1位を獲得したチーム4の「走れ!ペンギン」などなど…。


 ●これは、シングルに投票する人が多いと思われる“ライトユーザー”が減っているからだと思います。そのため、相対的にコアなファン層の投票が色濃く反映されるようになったのでしょう。そして、言うまでもなくコアなファン層が投票するのは、上記の「必ずしも有名ではないが、色々と背景がある曲」が多いでしょうから、今年のような結果になったのでしょう。


 ●あと、元々このコンサートは、「あまり有名ではないけど、名曲に光を当てる」というコンセプトで始まりました。「楽曲の総選挙」と言われていたことからも分かるように、主役はあくまで「楽曲」であるはずでした。


  ところが、3年前ぐらいから感じるのは、「曲に対する投票ではなく、人に対する投票になってきている」ということ。つまり、どういう曲か?ではなく、誰が歌っているか?を重視する傾向が年々強くなってきているように感じます。「曲はそれほど好きではないが、推しメンが歌っているから投票する」という人が多いのではないかと思うのです。


  例えば、ソロ曲がその最たる例。具体的な曲を挙げるのは避けますが、握手会等の列に並んでいるときに、「今年も○○は上位に入るんだろうけど、ほんとにみんなあの曲好きなのか?とてもそうは思えないんだけど」というファンの会話を何度か耳にしたことがあります。


  「推しメンが見たい。それもなるべく高い順位で」というのはファンの心理として分からなくはないのですが、「有名ではないけど、良い曲に光を当てる」という当初のコンセプトからは、はずれてしまっているような気がします。メンバーに対する投票なら、結局、「選抜総選挙」と変わらないですからね。



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