先日、Bメン5人(多田、菊地、仲川、平嶋、渡辺)の尾木プロへの移籍が発表されたとき、ふと思い出したのが、タイトルに書いた、幻のユニット“りんご”(※1)。
このユニットは、2007年6月、チームBがステージデビューしてからまだ2ヶ月しか経っていないときに結成されました。メンバーは菊地彩香と仲川遥香。ユニット名は2人のあだ名からとっています。
“あやりん(菊地)”の“りん”と“はるごん(仲川)”の“ご”で“りんご”
結成の発表は突然でした。公演のMCで
「私たち、ユニットを結成したんです」
と言いだし、「森のくまさん」の替え歌で自己紹介し、AKBの曲「毒リンゴを食べさせて」のサビを歌ったと記憶しています。
「これから、楽しいことしていくので」
といってその場は終わりました。この時点では、このユニットは何をするのかは言及されませんでした。個人的な想像では、この日披露したみたいに、歌を歌うか、それとも劇団NYみたいにコントをするのかなあ、と思っていました。
しかし…、このユニットが活動したのは、結局この日が最初で最後でした。
このユニットが自然消滅した理由は、私の中で“たぶん、これだろう”と確信しているものがあって、それは以下です。
「(公演で)頑張ってアピールするために結成したが、アピールする必要が無くなったから」
2007年6月当時、チームBは1stセットリストを行っていたわけですが、1stでは、上記の2人は、お世辞にも恵まれたポジションとは言えませんでした。“菊地彩香”はユニット曲の参加こそあったものの、全体曲では基本的に端っこの位置でしたし(※2)、“仲川遥香”に至っては、ユニット曲の参加すらありませんでした。
だから、仲の良かったこの2人が「この状況を何とか打破するために、何か観客にアピール出来るものをやろう」と考えて、“りんご”を結成したのではないかと思っています。
しかし…、その後状況は一変します。2ndになると、“仲川遥香”は“赤襟組(※3)&スカひら隊”に、“菊地彩香”に至っては、ツートップの1人にまでポジションを上げてしまいました。
こうなると、わざわざネタを考えて頑張るような、面倒なことをする必要が無いように思います。だから、“りんご”が自然消滅したのは、自然な流れだったのではないでしょうか。
このユニットのことは、ずっと忘れていました。でも、先日の移籍発表の際、5人が並んだ姿を見て、何となく思い出したので、書いてみました。
※1…ただし、オフィシャルなものではなく、自分たちで結成したもの。
※2…今からでは考えられませんが。
※3…中盤の全体曲で重要な位置を担うポジション。衣装の襟部分が赤なので、こう呼ぶ。