土曜日は朝から新幹線で関西に向かいます。
ふさおまき(おす)はお墓参り。
ふさおまき(めす)は法事。
アブラゼミが木々を沸騰させるほどの暑さに見舞われつつ、
峡と名付けられるほどの山間の墓地におもむき、手を合わせると一瞬頭の中がスパークして、
線香の香りに空間がゆがみます。
遠い人と出会える一瞬、そして目を開けて人の顔を見る安心。
一緒に参った人々と挨拶を交わしながら、風習と呼ばれるほどの行事には縁がなかった
自分にとっても、思いを馳せる心のやりくりは大切なのだと思ったりします。
山を下り、夙川駅近くの”菓一條 榮久堂吉宗”さんでつもる話。
日本一おいしいかき氷、のあおり文句に彼女が一つ。
薄くかいた氷はふわふわとして、ふっくらと練乳をまとっています。
口溶けがよし。
こちらは、わかりますか?
生ハム色はわらび餅。ソフトクリームが添えられています。
たっぷりきなこをかけて召し上がれ、というご案内をいただきましたが、まあこれは季節のいたずらお菓子でしょう。
面白いなと思いつつ、体を冷やして店を離れ、今度は彼女の目的地へと向かいます。
まあ、そちらは彼女の家の法事でもあるのでありますので、
また違った思いと、心のお洗濯をさせていただくことになるわけでありまして、
しかも神戸の海を見渡しながらのバーベキューや、
朝の目覚めに、細胞の端々に行き渡る苦みのスパークをもたらしてくれる、
特製ゴーヤジュース体験
などとも出会い、8月らしく心を入れ替える週末を過ごすことができたのでした。