とても生き生きとした大会でした。
地元の中学・小学校のレースが多いこともあり、スタンドに陣取った仲間たちからの声援は
絶えることがなく、長距離では周回ごとに名前が呼ばれ、
短距離では絶叫が各所から一気に押し寄せました。
コンパクトな競技場ですから、満員御礼状態。
グラウンドの外には、散歩の足や自転車をとめての、”草陸上観戦”の人までいて、
府中市は陸上が盛んなのだと納得するのでした。
役員の皆さんも実に丁寧です。
市外参加の私が珍しいからかもしれませんが、顔をすぐに覚えてくださったようで、
招集の案内もずいぶん細かに声をかけてくださいました。
最後にゼッケンを返しに行ったときは「また来年もご参加ください」と笑顔で言っていただき、
灼熱で疲れ切った体に、エネルギーがよみがえる思いがしました。
この暑い中、彼女もスタンドへ足を運んでくれました。
大きな声で「踏み切り板15㎝前」とかアドバイスをくれたりして。
きょうは踏み切り板から12m、22.5m、33.5mにマークを置きました。
先日の千葉マスターズより短めにしたのは、風が弱いのと、100mを終えた疲れた体に足の伸びが
感じられなかったからです。
その感覚は正しく、マークを踏むのがぎりぎり、最後の踏み切り板まで6歩がなかなか届かず、
先ほどの彼女が見てくれたとおり、どうしても板が踏めないのです。
ただ今回の目的は、記録以上にフォーム修正にあります。
・踏み切り一歩前の準備姿勢、いわゆる”沈み込み”
・空中動作の反りと足の投げだし
踏み切り位置は全回の千葉で、好条件下なら板を踏める自信があったので、
テーマは別に置いたのです。まだまだ未熟なアスリートですから、課題は少しずつということ。
ではその課題をクリアーできたかというと、70点いったかなというところ。
沈み込みは意識しました。バネをためるようにして最後の一歩へ移行できたのでほぼOK。
しかしその分、板までの距離がわからず踏み切り板に視線を向けながらのジャンプになったので、
飛び出し角が低くなったようです。普通なら、最後の一歩の時は、自分がイメージする"坂の上”にまっすぐ視線を
向けるべきですから。それに踏み切り板に神経を向けすぎると、短い時間での板への踏みつけが
遅れてしまいます。無意識に、沈み込みから板への踏み出しまで足が運んで、強く踏み切り板をたたき、
腕で体を空へ誘うような動きができないと。
そうでなければ、第2の課題である、空中動作から着地までに、意識を向けることができないのです。
今日は、空中でのそりは全くできず。着地の足の投げ出しは少し大きくなったようだと、コーチ彼女の感想ももらいました。
まだまだやることありますが、一夜あけた朝、腰に右足首にと痛いところばかり。
全力の跳躍は、普段の練習とは全く違うダメージです。朝から氷で関節を冷やして、ストレッチに励みました。
結果はこの記録証どおり。
100mが12秒6。手動計時なので、電気計時なら12秒80くらいかもしれません。体が動きませんでした。
幅跳びは5m54。板を踏んでいないどころか、板15㎝前と言われましたので、今の筋力ではそんなところかと納得の結果です。
従来の大会記録5m07㎝を破ることができたので、来年もまた参加したい気分は盛り上がっています。
暑い一日でしたが、丁寧な運営をしてくださった大会役員の皆さんに感謝。
大きな声援を聞かせてくれた地元の皆さんに、共感する力をもらいました。
そして、壮年の部でいっしょに幅跳びをきそったTさんには、ふわりと浮き上がり流れるような着地姿勢に足を動かす、
美しいフォームjを学ばせていただきました。
お互いの体を気遣いながら、お話させていただき、よい時間を持たせていただきました。
そしてもちろんスタンドから見守ってくれた私の女神様。
みなさんにありがとうの大きな、8月最後の日曜日でした。