嬉しくなるほどレトロな車体です。
ドアの開閉音が大きくため息をつくようだったり、シートのスプリングがふかーく沈んだり!!
汽笛をハスキーに鳴らして、上州路を行くディーゼル列車です。
昼食抜き、夕食抜き、夜食たっぷり、午前様が続いた今週も
週末に到着しました。
新幹線300系ラストランの記事がにじんで見えるのは、
疲れのせいか、花粉症のせいか・・・・
左足内転筋の肉離れによる痛みは、まだ続きます。
ちょっとかがんで力を入れたり、小走りになったりすると
一気に脱力して、足が動かなくなります。痛いから動かすなという体の指令です。
そうこんな時は、日本人古来の温浴療法こそ旨とすべし。
とにかく温泉。
それいがい何もしない、温泉だけが目的の旅に、明日は四万温泉 鐘寿館へ参ります。
彼女とハモるおんせんおんせん。
特急草津で行きますよ!
窓辺においたビアマグから、ゴージャスに葉を開き塔を立てたのはチンゲン菜。
今朝、冷蔵庫の中で咲いているのを発見しました。
・・・・・・・
一週間前の生協配送品を料理できずにいました。
チンゲン菜も菜の花と同じ十字花植物だったんだね、
と目を細めて眺めました。
渋谷の街中には菜の花畑が広がるわけでなく、
冷蔵庫に咲いた窓辺の花にも、春を感じてしまうのでした。
反省の春。
職場の近くにある飴屋さんが、今日は夜まで賑わっていました。
妙齢のカップルたち、ガラス越しに美しく並んだ金太郎さんを、手をつないだりしながら
楽しそうに眺めます。
ああ、ホワイトデー。
小学校6年生で初めてマシュマロを、母に言いつけられるまま、
顔を真っ赤にして頭の中は真っ白になって近所の後輩女子へと送った私。
今では、誰に何を渡そうかと、お菓子屋さんを巡るのが無性に心浮き立つようになりました。
今年は彼女に何を送ったかというと、Chocolat de Wittamer
でございます。
アソート20個、形も色も雰囲気も違う箱の中のお菓子を、
想像して迷ってを繰り返しながら次の一個を決めるときめきに、
きっと彼女も満たされるだろうなどと思って。
そして今晩、遅くに帰宅して、箱の中がどうなっているかとのぞいてみました。
すると、台紙だけ残った区画が2つ。
20この中から2つ、つまり一割を選んだ(ふさおまき メス)は、すでに夢の中。
どんな戸惑いを見せながら2つを選んでくれたのか、
シュミレートしてみるだけで眠気も吹き飛びました。
人にものを送るのは、ほぼ自分のためというのは本当ですね。
ロンドンオリンピックのマラソン日本代表選手が男性女性各3人ずつ選ばれました。
でも陸連の発表後のコメントで、一番目をひいてのはホクレンの赤羽さんでした。
補欠になったことについて、所属会社のHPに次のように書いています。
【赤羽有紀子のコメント】
ロンドンオリンピック女子マラソン日本代表補欠に選出頂き、大変光栄に思います。
ロンドンオリンピックレース当日まで気を抜くことなく、万全の状態を作れるよう精一杯取り組みたいと思います
日本人らしいといわれる奥ゆかしさが、鉄の壁に描かれたような文言で、
それこそ涙を誘います。
でも、夫の周平氏が書いている、オフィシャルブログを読むとき、
なんと個人の発信媒体をもつ今の時代は、個々人の二面性をこうも開けっぴろげにして、
普通にしていられるのだと感嘆するものです。
赤羽選手は、決して言葉の奥に隠れているのではなく、
千々に乱れる思いに解決の道を未だ見つけず、オリンピックを走れるかもしれないという
可能性にも身もだえしているのではないかと感じられるのです。
さて夜もふけました。
そばもん8巻を読んで寝ましょうか。
3月11日に開催、オリンピック最終選考会、そして新旧の実力はランナー勢揃いということで
目が離せなかった名古屋ウイメンズマラソン。
予想以上の激烈な展開に、日曜日の朝はご用事を片付けようという下心は粉砕されて、
12時になってしまいました。
舞台は整っていました。
朝の明るい光、風も弱い、そして長い直線路が続く前半。
8年前のオリンピック金メダルの伝説を現実との狭間に突き抜けて帰ってきた野口みずきさん、
実績による淡い期待を振り切って決意の参加をした赤羽有紀子さん、
代表レース3戦目という戦歴を踏み台に立ち上がった尾崎好美さん、
旧日本記録保持者の称号と、いつも実力者といわれ続けたボディブローを鎧に替えた渋井陽子さん、
新聞スポーツ面のトップを飾ってきた人だけでもこれだけ揃い、
そしてこの皆さんが、今日のレースのどこかで自分の思いを仕掛ける見せ場を持っていました。
数百メートルの遅れを流れるフォームの復活から先頭に立ち、歯を食いしばり、給水のミスを取り戻し・・・・
42.195キロのあらゆる局面にドラマがありました。
後半の気温上昇で、タイムは2時間24分台と他の選考レースより悪くなったので、
おそらく今回のレースからのオリンピック選出で揺るぎないのは、尾崎さんだけでしょう。
あとは明日の陸連選考委員会が、どのような議論で納得をしあうかということになります。
選手にとっては結果が第一。
でも、観客の私たちは、まさに今日という日を深く考え記憶して、
今日この後すぐに自分の道をしっかり歩こうと決意させてくれるような、
感動の名古屋ウイメンズマラソンでした。
さて一週間目の診断です。
いつもお世話になっている、新宿のスポーツマッサージに参りました。
トレーナーさん、笑って「くっついてきましたね。でも、絶対まだ運動したらだめですよ」
先手を打たれる。ほっとくと、試しに少しは走ろうと思われたようだ。
もちろんです。明日日曜日の午前中は、久しぶりにゆっくり一人JOGのために
スケジュールを一時間空けていたのですから。
「ゆっくりでも、だめですか?」
「ここでまた筋繊維が痛んだら、回復が遅れるばかりですよ」
その後、後ろからは上の先生からも一言。
「ウォーキングもだめですよ。蹴り出すときにハムを使いますからね」
これもお見通し。せめて体重コントロールのためにも、クロスカントリーウォークくらいはと思っていたのですから。
あと一週間は安静、歩くのもその後からくらいでしょうとのこと。
肉離れで3週間の運動回避は普通の処置だそうです。
その間は、上半身トレーニングしかありません。
さて、治療を受けながらのアドバイスやりとりは続きます。
筋繊維の回復のためには、朝からタンパク質をとった方がいいという話も
出てきました。
うーん、そればかりは無理です・・・ハムやソーセージは、一度ためしたけれど午前中ずーっと
おなかが重くてげっぷが出そうでしたから。
ここは、じゃあお豆腐かお豆でも、というところで落ち着きました。
それにしてもやはり私はフィジカル人なのでしょうか。
こういうやりとりだとお話も弾むのですがね。
楽しいですよ、おしゃべりが。体を痛めて損はないと思うくらいには。
そういうお話と、鍼灸マッサージを終えて、
今日は酸素カプセルも初体験。
2メートルくらいの長さの円柱形塩ビカプセルに入って、
蚕状態。感覚としては、宇宙船からの脱出装置に入っているような・・・
もちろん想像ですが。
中にはいると、擦過音とともに気体が入ってきます。
酸素濃度の高いエアが注入されて、気圧も高くなってきます。
耳を繰り返し抜きながら、まるで高圧調理法を受けているように体が温まってきます。
耳抜き、大変だー。いつもで続くのかな・・・と不安になった頃、
顔の上だけ透明になった窓のところから、トレーナーさんが
「圧力が上がるのはここまでで終わりですから」と声をかけてくれます。
ほっとして、読書たいむ。
でも、どんな体内変化があるのか気になって、読書に集中できずあきらめます。
指先も温かく感じるのは、きっと血流の増加でしょう。
なんか、頭の方もどくどく血液が流れているような。
ハイプレッシャーのせいか、なんとなく脳にも力がかかっているような気配があります。
低気圧にめっぽう弱いのは登山や峠のドライブでも経験済みですが、
高気圧でどうなるかなんて、これまで考えたこともありませんでした。
せっかくの気体、たっぷり取り込もうと深呼吸も繰り返してみました。
そんな興奮気味の自己チェックをしているうちに、50分が終了。
あれ・・ベッカム様のご使用で有名になったこの酸素カプセル、
これまで読んだ体験記だと”使用中は中でぐっすり。目覚めてすっきり”という
こえばかりだったのですが、どうやら初体験に喜びすぎたようです。
カプセルの外へ出たときは、なんとなく晴れ晴れしい気分。
ただいま帰りました!とトレーナーさんに大きな声を出してしまったのは、
高濃度酸素に気分はハイ、だったからに違いありません。
高まった気分を作ってくれた血流が、ささくれだった内転筋の修復にも
携わってくれていたことを祈ります。
日中は中央区でお仕事だった彼女と、人形町の近くで待ち合わせをして、
昼ご飯兼の夕ご飯に、洋食の老舗「キラク」さんへ。
気取らない店構えで、がらりと戸をあけるとなかは10人ほどのカウンター席が伸びています。
白木の綺麗に使われたそのカウンターの奥では、二人のコックさんが立ち働き、
女性が一人サービス係です。
町中の、日常の中のキッチンといった感じ。
私たちは、ビーフカツレツと、ポークソテーを注文しました。
ビフカツ、食べたい食べたいと行ってずいぶんお預けだったので、
楽しみです。
オープンキッチンで、すぐに自分たちの料理が作られ始めるので、
期待もどんどん高まります。
分厚いフライパンに乗せられたロース肉、すぐに裏返してふたをしたので、
もう中は見えません。
その間に、玉状に仕込まれたビーフに溶き卵とパン粉がつけられ、
豚と仕上げが同じになるようにしばらくそのままになった後、
大きな揚げ鍋へ投入。ほんの少しの時間で、からっと濃いめのキツネに上がった
ビフカツは3玉で、キャベツの千切りとマカロニサラダを配された皿にのって、
彼女の前に供されました。
油の香りも香ばしく、先に食べ始めた彼女がうらやましいことこの上なしです。
もちろん私のほうにもすぐにポークソテーが、ジンジャーソースをまとって現れ、いっただきます。
ふんわり柔らかく焼き上げられているうえ、上質な肉はナイフを入れても筋にひっかかるなんて
ことはありません。口の中で優しくほぐれて、肉汁とともにうま味が広がります。
すこしずつ、ビフカツとポークソテーも交換して、
さらに端正な肉タンパクのうま味を凝縮した、やや血気盛んなカツをも楽しませていただき、
30分ほどの夕食滞在は終わったのでした。
なお、彼女は人形焼き2種を買ってくれていました。
そうだよね、人形町だもの。
上の方はあんこ入りの七福神。板倉屋さんで買いました。
下の方はあん抜きカステラ。戦時焼きという異名も持つ、鉄兜や大砲の型で抜かれた人形焼きです。
重盛さん製で、もっちもちの弾力と卵味は、今までのカステラ生地の中では最高のランクです。
そしてこちらは、食後の人形町ぶらり歩き中に見つけた、
天然たい焼き。つまり職人さんが金型で一つ一つ焼き上げるタイプです。
柳屋さん、一個140円を二人ですぐにいただきました。
たい焼きはね、あんこがあふれそうになるのを火傷覚悟で食べるべし。
運動してないのに、食べ過ぎですね。
左大腿部の肉離れ受傷後3日と20時間がたちました。
朝、ベッドから起きるときに左足をつくのが怖くなくなったのは一歩前進です。
こうして日常に少しずつもどっていきながら、どこかで走る動きを決意できる瞬間を
待たなければなりません。
最初に太もも裏の、大腿骨と四頭筋の結合部付近に感じた違和感は、
そのご内転筋を通じて膝裏くらいまで痛みが拡散しました。
翌日の治療で付け根部の違和感は一気に回復したものの、
内転筋に広がった痛みは、歩くときに左足を前に出すごとに信号を発し、
もっと小股で歩けと主張しましたし、
階段を上るのは、手すりが無くては無理な状態が昨日夜まで続きました。
昨晩彼女と新宿で夕ご飯を食べた帰りには、最寄り駅の跨線橋を渡る気持ちになれず、
登りも下りもエレベーターを使いました。
かつて松葉杖をついている日々でも、階段を上下して、ラーメンどんぶりを片手に松葉杖ケンケンを
していた自分は遠い姿です。
階段気持ちになれない、という顔をしたらちゃんと下りのエレベーターまでつきあって、
ボタンを押してくれた(ふさおまき めす)には、意地もなくなった初肉離れ経験者は
深く感謝する次第です。
とにかくこの3日は体の安静がすべて。
なでしこを見ながら腹筋運動をしたというほんの少しのいいわけ以外は、
荷物の上げ下ろしに至るまで人に頼るばかりでした。
おかげさまで、日常的な痛みはかなりひきました。
加重したらどうなるか、階段に一歩をかけたら太もも裏はどんな反応をみせるのか、
96時間を過ぎたら、体とのお話を進めていくことにいたします。
地産地消のかけ声高く、
渋谷のオーストラリア料理&ワインの店「アロッサ」では、
ワニのフリット、カンガルーのローストをいただきました。
本日の宴会&夕ご飯です。
これがワニ。尾っぽだそうです。
ハート型に脂が入っていて、柔らかく肉が包みます。
脂身の重さをひくと、値段的には大間のマグロになるとシェフ自慢。
こちらはカンガルー。
きめ細やかな肉質は子羊的。
はっきりとした香辛料使いで、インパクトはありました。
陸上部話で盛り上がったりして、
笑いの絶えない一夜でありました。