今回の冬京都旅の一番詣で先です。
朱というには意外に渋い鳳凰堂が池に姿を映して、回廊を広げます。
格子の丸窓から尊顔を拝する仏様に目をやりつつ、
後輩が池に落としたというカメラは見つからなかったのかと、思わず微笑んでしまったりするのでした。
あ、落としたのは数十年前の、子供の頃だったそうですが。
ゆっくり建物を見やっているのは、
そこそこ暖かい日が差しているのと、
中の拝観に二時間待ちの整理券をもらっているからなのです。
やはり皆さんも、極楽を間近に見たいのですね~。
午後4時30分 暮れなずむ町にあわてて飛び出しました。
明日から東京を離れるので、今日は最後の代々木公園ランニングです。
本当は昼過ぎに走り始める心づもりだったのですが、
もうちょっと、もうちょっとと思ううちに、大掃除が長引いてしまった、仕事納め翌日の土曜日を
過ごしていました。
まあ、おかげで天井と壁を、お寺や神社のすす払いがごとく、フローリングワイパーで拭き上げ、
ガラスを磨いたついでにサッシにこびりついた泥もブラシで落としたりと、
お掃除達成感はずいぶんハイレベルになりましたが。
そんなわけで、時間もないので公園までの道も、ゆっくりJOGで体を温めていきます。
そして到着するとすぐにコースへ入りました。
途中、内周との合流地点でハリアーズとおぼしきランニング集団のペースに乗っかって、
スピードアップすると、一周目は9分、予定通りです。
ここで一瞬悩みます。
走り納めとしては、織田フィールドまで行って一本でも短距離を走るべきか。
いや、このまま1キロタイムトライアルで仕上げようか。
そちらのほうが、3週間後に近づいた渋谷ニュー駅伝のトレーニングにもなるし。
結論。今日は夕飯も作らなければならないので、一キロ走にしました。
マラソン練習をしていた頃の、懐かしいスタート地点へ入りストップウォッチを押します。
すでに日が落ちているので、スピード感は抜群。
距離感が分からないので、暗い木々がどんどん後ろへ遠ざかる感じが気分よしです。
経験から言って、夜のスピード感はタイムと結びつかないのではありますが、
自分への負荷はかけやすくなります。
300m~600mの緩い登りで減速せず、重心の正しい移動ができるように気をつけながら
駆けた1000mは3分59秒でした。
やっぱりタイムは笑っちゃう結果だったので、
渋谷ニュー駅伝への教訓は、ちゃんとウォームアップをしてからでないと
スピードは出せないということでしょう。
なんと言ってもこの大会、7時40分集合の8時10分スタート。
セオリー通りに行けば、会場には6時入りしなくてはアップが十分に
できないことになってます。
走り終わった後は、レンジウォークを深く40歩、
漏れるガス灯(?)を頼りに林の落ち葉の上でホッピング10歩左右×2回
そしてベンチを使って片足ジャンプ昇降10回左右×2回
最後は5本のコーンをハードル代わりに見立てて、横向き跨ぎ越しリズミカルジャンプ左右。
この3種補強で、ずいぶん大臀筋、中臀筋と大腿2頭筋が使えるようになってきました。
明日からは、恒例の年末ツアーが始まります。
京都と奈良で、心の垢を落とすために仏様を慕い、
舌を肥やすために懐石料理をいただき、
日常生活のぬくもりを感じるために町中を歩きます。
恒例の、雨予報が出ているのもまたフサオマキ夫婦らしいということで。
後輩の女性二人が、とても大きなコンクールで最高の賞を受賞したパーティーに出かけました。
主役の二人が司会をして、協力した内外20名の人々をもてなす。
素敵なステージです。
こんな心のこもったおすそ分けで、幸せになれないはずはありません。
代々木八幡の隠れ家イタリアン『アニマ』
前菜はウニのキャビアのせ、フォアグラと柿、カリフラワーのフリタータ、あんきもの炭火炙り
プリモはサフランの焼きリゾットアカエビ炙りのせ、
こちらはヤリイカとブロッコリーのオレキエッテ
そういえば、海外では誕生日パーティーでも、その日を迎えた人がホストになって、自分を育ててくれた人々に感謝してもてなす、と聞いたことが有ります。
大人の対応をする後輩達の姿に、
受賞を超えた成長を感じるのでした。
ずいぶん慌ただしい一週間です。東京に居続けたにもかかわらず
ずいぶん飛び回った感があるのは、時を分けて知った方々と次々お目にかかったからでしょう。
始まりは先週の金曜日。
26年来の友人と忘年会。恵比寿の鳥名子は福知山に本店をおく鴨鍋のお店。
スタッフも福知山からきているという柔らかさと、京都から来るカモの滋味深さが感動もの。
赤身がおいしい、って思えるのが嬉しいのはマグロばかりでは無いと言うことをしる、大おすすめのお店です。
世の中社会の姿を同じだけ見てきた同期とならではのちょっとした風刺的食事というのも心地よし。
今週に入って月曜日には後輩二人と住宅街の隠れ家レストランで忘年会。
たくましい情熱とくやし涙の塩味も含まれる若い世代の話をスパイスにして食べる
イタリアンも、また深い味。Casa Vecchia
水曜日は大先輩たちを含めた職場の大忘年会。
都会を見下ろす新宿のビル54階からの風景が、東天紅の味を
さらに高めてくれました。
偉大なる先輩たちの偉業に、沢山お話+少しだけ緊張的肩こり。
木曜日は異業種交流のような忘年会。
自己紹介から始めるのも新鮮なもの。
辛みパンチの鍋を囲んで、公園通りの赤からで
この日ばかりは少し大きめの声を出してお話です。
金曜日は、懐かしき大学時代の友人たちと
高田馬場で忘年会。
いやいや、これがエレジー的居心地の良さを充満させた
鳥千さん。
30年の時間をみんなで確認しあうような会話は
50前後のたしなみを覚えたそれなりの大人が、
懐かしさを丁寧に扱おうという優しい心に満ちているからでしょう。
土曜日は東京マスターズ25人超の大練習会を府中陸上競技場で開催した後の
北の家族宴会となりました。
同好の士、とは、話の根を疑うことなく共有できる方々ですから、
知らない人出もすぐに距離が縮まります。
大学のコーチをやっている方、往年の名選手、
陸上マニア。
楽しいなあ、の2時間は実に短いのでした。
そして日曜日。
今晩は宴会ではなく、お仕事。
選挙の結果が出るまで、長い夜になることでしょう。
今週の練習メモはまた改めて。
でも、今朝彼女と走った代々木公園7キロは
とても体が軽かったので、体調がいいのは間違いないようです。