先日、池袋の韓国バーに行きました。
その店には、テグ出身のママさんと、韓国人のアガシが2人、中国は雲南出身の中国人アガシが一人います。
この中国人は、韓国人アガシのうちの一人の、日本語学校の友だちだそうです。
「日本語学校には、何人が多いの」
「中国人。クラスで韓国人は私だけ」
「へー、最近はベトナム人やネパール人が多いと聞いたけど」
「ああ、下のクラスはね。上級は中国人と韓国人だけですよ」
中国人と韓国人以外は、上級クラスには進んでこられないようです。
「上級クラスっていうのは、N1を目指しているの?」
「そう。私も7月の試験でN1を受けます」
N1と言うのは日本語能力試験(JLPT)の最も高いレベル。
「クラスには何人いるの?」
「最初は20人いたけど、帰国したり、来なくなったりする人もいて、今は14人」
授業についていくのは、なかなか大変なようです。
ネットで、日本語を学習する人の数について、調べてみました。国際交流基金で数年ごとに調査をしているようですが、最新の統計は2015年のものしかありません。
まず、本国で日本語を勉強している人は、
1 中国 953,283 ▲ 8.9
2 インドネシア 745,125 ▲ 14.6
3 韓国 556,237 ▲ 33.8
4 オーストラリア357,348 20.5
5 台湾 220,045 ▲ 5.7
6 タイ 173,817 34.1
7 米国 170,998 9.7
8 ベトナム 64,863 38.7
9 フィリピン 50,038 54.4
10 マレーシア 33,224 0.4
19 ミャンマー 11,301 242.8
20 シンガポール 10,798 2.7
21 スリランカ 10,120 176.1
22 モンゴル 9,914 21.5
28 ネパール 4,262 55.1
右端の数字は、前回調査(2012年)と比較した増減率。
上位にあるインドネシア、韓国、オーストラリアは、学校で外国語の授業として日本語を選択している高校生や中学生が含まれているので、学習者が多いのだと思われます。
ただ、韓国は、2012年に比べ、33.8%も激減しています。これは、日韓関係の悪化が影響しているのでしょうか。
絶対数はそれほど多くありませんが、タイは34.1%、ベトナムは38.7%、フィリピンは54.4%、ネパールは55.1%、ミャンマーはなんと242.8%の増加です。
では、日本に来て学んでいる人の数はと言うと、2017年の数字で、
国内学習者 日本語学校
1 中国 76,432 (31.9%) 51,662 (1)
2 ベトナム 51,246 (21.4%) 43,478 (2)
3 ネパール 12,886 (5.4%) 10,556 (3)
4 大韓民国 10,328 (4.3%) 6,045 (6)
5 フィリピン 9,010 (3.8%) 8,679 (4)
6 台湾 8,221 (3.4%) 5,707 (7)
7 ブラジル 6,512 (2.7%) 6,308 (5)
8 インドネシア 6,114 (2.6%) 4,665 (9)
9 スリランカ 5,827 (2.4%) 5,243 (8)
10 アメリカ 5,150 (2.1%) 3,309 (10)
11 タイ 4,275 (1.8%) 3,136 (11)
12 ミャンマー 3,585 (1.5%) 3,016 (12)
国内学習者は、大学への留学を含みます。
日本語学校の生徒を見ると、ベトナムが2位、ネパールが3位、フィリピンが5位というのが目立ちます。ネパールは、本国で学習している人の3倍の人が日本に来て学習している。
何か特別な事情があるんでしょうか。ネパールには日本語学校が少ないのかもしれません。
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