犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

64歳の誕生パーティー

2025-01-14 22:29:22 | 日々の暮らし(2021.2~)


 知り合いの誕生パーティーに招かれました。

 知り合いというのは、最近常連になっているカフェのマスター。御年64歳。

(友だちを呼ぶ誕生パーティーなんて、小学校のとき以来やってないなあ)

 このマスターは、大のビートルズファン。ビートルズ好きの仲間と、ビートルズバンドを組むほどです。

 バンドの最長老が、10年前に「64歳の誕生パーティー」をやったんだそうです。

 なぜなら、ビートルズの曲に「僕が64歳になったとき(When I’m Sixty-Four)」という曲があるから。

 マスターが教えてくれたところでは、この曲はポール・マッカートニーが14歳の時に書いた曲だそう。

「僕が64歳になったときも、僕のことを好きでいてほしい」というラブソング。なんで64歳というキリの悪い数字なのかよくわかりません。そのときの自分のお祖父さんの年齢かな? ただ、当のポールが64歳の時、妻と別居中で、その2年後に離婚したそうですが。

 マスター夫婦は今現在、円満だそうで、何よりです。

 世話役はバンド仲間たち。でも、みな店から遠いところに住んでいるので、パーティーに必要な花束とかケーキの手配を、地元に住む私と、もう一人、韓国出身の女性が頼まれました。

 年末に二人で花屋をめぐり、パーティー当日、バラの花束を配達してもらうことにしました。カフェ近くのビストロ(リンク)で、

「ケーキはどの店に頼もうかなあ」

などと、相談していると、ビストロの女シェフが、

「私が作りましょうか?」

というのです。

「ケーキ、作れるんですか?」

「私、パティシエの資格もあって、チョコレート菓子のネット販売もしてるんです」

「そうですか! じゃお願いします」

「大きさは?」

「20人ぐらい来る予定で、人数分の小さいケーキを用意するらしいから、ホールケーキのほうはロウソクを吹き消すセレモニー用です」

「じゃそんな大きくなくていいですね」


「マスターは音楽好きだから、ギターとか音符とかの飾りをつけてくれると嬉しいな」

「簡単なものなら作りますよ」

ポール・マッカートニーのフィギュアとかは?」

「ハハハ、それは無理。マジパンの飾はやらないので。クッキーをかたどって、チョコで描くぐらいです」

「それで充分です」

 カフェでは、月に一回、「唄会」というイベントをしています。歌を歌いたい人とか、楽器を演奏した人が集まって、披露し合う会。毎回20人くらい集まるそうです。

 誕生日当日は、夕方4時から6時まで「唄会」があり、終了後に誕生パーティーになだれ込む段取り。

 私は歌が下手だし、楽器もできないので、唄会はパス。終わったころを見計らって、ケーキを持参しました。

 パーティーでは、マスターの友だちの講談師がおめでたい講談を披瀝し、セミプロの女性二人のデュエットに続いて、マスターたちのビートルズ・バンドがビートルズのメドレー。その中には当然 When I’m Sixty-Fourも含まれます。

 それが終わると、花束贈呈、ケーキのセレモニー、クラッカーを鳴らして乾杯、最後には主役のマスターの謝辞で大団円に。

 マスターは終始上機嫌でした。

 パーティー終了後、さらに親しい友達10人ほどで近所の中華料理屋で二次会へ。

 家に帰ったのは10時過ぎでした。

 寝る前、LINEメッセージを確認すると、三女の夫(フィリピン人)からメッセージが届いていました。

「お父さん、お母さん、結婚記念日おめでとうございます!」

 その日(1月12日)は、私たちの38回目(?)の結婚記念日だったのでした(が忘れてました)。

 なお、セレモニー用のケーキは、翌日、カフェに来たお客さんにふるまわれ、私もいただきました。とても美味しかったです。

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