犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ジャカルタ便り~転勤

2019-07-28 23:57:24 | その他アジア諸国便り
 現地勤務の日本人が、ジャカルタからシンガポールに転勤になるということで、二日目の夜は送別会をしました。

 現地ムスリム社員が多数なので、お酒のないインドネシア料理屋さんに行きました。

 さまざまなサンバル(インドネシアの辛み調味料)が出てきて、インドネシア人が説明をしてくれましたが、食べてみてもその違いがあまりわからない。お祝いの席で食べるナシクニン(黄色いごはん)も出てきました。

 食事会がお開きになり、物足りない日本人たちだけがお酒のある店に二次会に。転勤が決まった社員の行きつけのワインバーに行きました。

「シンガポールは、家は決まったんですか?」

「ええ、先週、出張して、決めてきました。狭い物件ですけど、シンガポールは不動産が高いですね」


 彼は、インドネシア人と結婚していて子供が二人。上の子は大学生で日本に留学中、下の子は高校生でシンガポールの高校に転向するのは嫌だと言って、母親といっしょにジャカルタに残るそうな。

「物件を見たら、日本人の女性が二人で住んでいる家なんですけどね、今、海外旅行中で留守だけど、不動産屋の立会いの下に中にはいったんです。そしたら、服は散乱してるし、シンクは汚れた皿がいっぱい。ひどいものでした」

「そこに決めたんですか?」

「ええ、物件としては割安だったんで。女性たち、きっとキャバ嬢なんですよ」

「キャバ嬢? シンガポールに?」

「いま、シンガポールに日本のキャバクラが進出して、けっこう人気があるらしいんです」


「女の子は日本人なんですか、現地人じゃなくて」

「日本からアルバイト感覚で来るんでしょうね。3か月とか半年とか、ちょって稼いだら帰っちゃうらしいですけど」

「でも、シンガポールで日本式のキャバクラに行く日本人がいるんだ。そんな人の気が知れないなあ」

「けっこう高いらしいから、そのうち下火になるかもしれませんが」

「送別会は、全部終わりましたか」

「2週間前から、ほぼ毎日ですよ。まだ引っ越し準備が終わってないのに」

「頑張ってくださいね!」
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