
今回の選挙は、投票締め切り直後の報道各社の予想とは裏腹に、自民党が「絶対安定多数」を維持しました。
岸田首相は実質的な仕事をまだしていないので、今回の結果は前任の菅首相に対する評価でしょう。コロナ禍下での東京五輪をなんとか成功させたこと、はっきりした理由はわからないながらワクチン接種などでコロナがほぼ終息したことが大きかったんだと思います。
ところで岸田首相は第100代の首相だそうです。100代とはいっても、同じ人が何度もする場合があるので、100人の首相がいたわけでなく、岸田さんは64人目だそうです。
そして、今回の総選挙は49回目。
韓国の政治制度は日本とは違って、大統領制。現在の文在寅大統領は第19代(12人目)、国会は第21代です。韓国ではなぜか国会を「回」ではなく「代」で数えます。
韓国の大統領や国会の数が日本に比べて少ないのは、歴史が短いからです。大韓民国が成立したのは1948年です。
大統領は、死亡したり罷免されたりしないかぎり、任期を全うすることも、理由の一つです(現行憲法の任期は5年)。歴史上、任期を全うしなかったのは李承晩(辞任・亡命)、朴正煕(暗殺)、朴槿恵(罷免)の3人だけです。全斗煥以前は再選もありました(現行憲法では再選禁止)。
また、国会議員も任期(4年)を全うします。日本の総理大臣には衆議院の解散権がありますが、大統領に国会解散権限はないからです。
国会は1院制で、4年に一度改選されます。
大統領は国民による直接選挙で「大選」と略称されます。5年に1度の大イベントです。国会議員選挙は「總(総)選」と略称されます。日本の場合、議席の半分が改選される参議院選挙(通常選挙)と区別して、衆議院選挙を「総選挙」と呼びます。議席が「総」取り換えになるからですね。韓国の場合、国会が一つしかありませんから、「総取り換え」の意味合いはなく、「大選」と区別するために總選と呼んでいるのではないかと思います。
今回の衆院選の投票率は55.9%。2017年の韓国大選は77.2%。2020年の總選は66.2%。韓国の投票率が高い理由は、平日の投票日を公休日として会社やお店を休みにするから、ということが言われていましたが、日本でも期日前投票ができるので、投票率の差は「政治への関心」を反映していると思います。北朝鮮の選挙の投票率は99.9%だそうですけれども、これは投票しないと罰則がある(社会的制裁を受ける?)からでしょう。
話を日本に戻すと、日本は総理大臣も国会(衆院)も、任期を満了することが少ない。総理大臣の在任期間はさまざまです。2か月ほどで辞めた首相もいます(羽田孜64日、宇野宗佑69日)。
戦後、在職日数が500日以上の総理大臣は19人。1000日以上は7人。最長は安倍晋三で3188日。就任時に最も若かったのも安倍首相(52歳)です。
以下は、在職500日以上の総理大臣のリスト(時系列)。太字は1000日以上です。
吉田茂(2616日)
鳩山一郎(745日)
岸信介(1241日)
池田勇人(1575日)
佐藤栄作(2798日)
田中角栄(886日)
三木武夫(747日)
福田赳夫(714日)
大平正芳(554日)
鈴木善幸(864日)
中曽根康弘(1806日)
竹下登(576日)
海部俊樹(818日)
宮澤喜一(644日)
村山富市(561日)
橋本龍太郎(932日)
小渕恵三(616日)
小泉純一郎(1980日)
安倍晋三(3188日)
私が物心ついたとき、首相は佐藤栄作でした。巨人は9連覇中で、大鵬は毎場所のように優勝していました。野球は巨人、相撲は大鵬、ホームラン王は王貞治、首相は佐藤栄作と決まっていました。
佐藤栄作が退陣し、田中角栄が新首相に就いたとき、首相が交代することがあるのか、と不思議な気がしました。ただ、佐藤首相については在任中の業績はよく覚えておらず(小学生でしたから)、退任後のノーベル平和賞受賞の記憶だけが残っています。今調べると授賞理由は沖縄返還などではなく、「非核三原則」だったのですね。
その後の首相については、田中角栄はロッキード事件での逮捕、中曽根康弘はお中元で配達したこと(リンク)、竹下登は消費税導入、宮澤喜一は訪韓時の従軍慰安婦に関する謝罪、小渕恵三は就任前の新元号「平成」発表、小泉純一郎は郵政民営化などが印象に残っています。
短命に終わった菅政権ですが、もしコロナがこのまま終われば、コロナを世界に先駆けて終息させた名宰相として名を残すのかもしれません。
岸田首相は実質的な仕事をまだしていないので、今回の結果は前任の菅首相に対する評価でしょう。コロナ禍下での東京五輪をなんとか成功させたこと、はっきりした理由はわからないながらワクチン接種などでコロナがほぼ終息したことが大きかったんだと思います。
ところで岸田首相は第100代の首相だそうです。100代とはいっても、同じ人が何度もする場合があるので、100人の首相がいたわけでなく、岸田さんは64人目だそうです。
そして、今回の総選挙は49回目。
韓国の政治制度は日本とは違って、大統領制。現在の文在寅大統領は第19代(12人目)、国会は第21代です。韓国ではなぜか国会を「回」ではなく「代」で数えます。
韓国の大統領や国会の数が日本に比べて少ないのは、歴史が短いからです。大韓民国が成立したのは1948年です。
大統領は、死亡したり罷免されたりしないかぎり、任期を全うすることも、理由の一つです(現行憲法の任期は5年)。歴史上、任期を全うしなかったのは李承晩(辞任・亡命)、朴正煕(暗殺)、朴槿恵(罷免)の3人だけです。全斗煥以前は再選もありました(現行憲法では再選禁止)。
また、国会議員も任期(4年)を全うします。日本の総理大臣には衆議院の解散権がありますが、大統領に国会解散権限はないからです。
国会は1院制で、4年に一度改選されます。
大統領は国民による直接選挙で「大選」と略称されます。5年に1度の大イベントです。国会議員選挙は「總(総)選」と略称されます。日本の場合、議席の半分が改選される参議院選挙(通常選挙)と区別して、衆議院選挙を「総選挙」と呼びます。議席が「総」取り換えになるからですね。韓国の場合、国会が一つしかありませんから、「総取り換え」の意味合いはなく、「大選」と区別するために總選と呼んでいるのではないかと思います。
今回の衆院選の投票率は55.9%。2017年の韓国大選は77.2%。2020年の總選は66.2%。韓国の投票率が高い理由は、平日の投票日を公休日として会社やお店を休みにするから、ということが言われていましたが、日本でも期日前投票ができるので、投票率の差は「政治への関心」を反映していると思います。北朝鮮の選挙の投票率は99.9%だそうですけれども、これは投票しないと罰則がある(社会的制裁を受ける?)からでしょう。
話を日本に戻すと、日本は総理大臣も国会(衆院)も、任期を満了することが少ない。総理大臣の在任期間はさまざまです。2か月ほどで辞めた首相もいます(羽田孜64日、宇野宗佑69日)。
戦後、在職日数が500日以上の総理大臣は19人。1000日以上は7人。最長は安倍晋三で3188日。就任時に最も若かったのも安倍首相(52歳)です。
以下は、在職500日以上の総理大臣のリスト(時系列)。太字は1000日以上です。
吉田茂(2616日)
鳩山一郎(745日)
岸信介(1241日)
池田勇人(1575日)
佐藤栄作(2798日)
田中角栄(886日)
三木武夫(747日)
福田赳夫(714日)
大平正芳(554日)
鈴木善幸(864日)
中曽根康弘(1806日)
竹下登(576日)
海部俊樹(818日)
宮澤喜一(644日)
村山富市(561日)
橋本龍太郎(932日)
小渕恵三(616日)
小泉純一郎(1980日)
安倍晋三(3188日)
私が物心ついたとき、首相は佐藤栄作でした。巨人は9連覇中で、大鵬は毎場所のように優勝していました。野球は巨人、相撲は大鵬、ホームラン王は王貞治、首相は佐藤栄作と決まっていました。
佐藤栄作が退陣し、田中角栄が新首相に就いたとき、首相が交代することがあるのか、と不思議な気がしました。ただ、佐藤首相については在任中の業績はよく覚えておらず(小学生でしたから)、退任後のノーベル平和賞受賞の記憶だけが残っています。今調べると授賞理由は沖縄返還などではなく、「非核三原則」だったのですね。
その後の首相については、田中角栄はロッキード事件での逮捕、中曽根康弘はお中元で配達したこと(リンク)、竹下登は消費税導入、宮澤喜一は訪韓時の従軍慰安婦に関する謝罪、小渕恵三は就任前の新元号「平成」発表、小泉純一郎は郵政民営化などが印象に残っています。
短命に終わった菅政権ですが、もしコロナがこのまま終われば、コロナを世界に先駆けて終息させた名宰相として名を残すのかもしれません。
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