5月3日はとても気持ちよく晴れ上がりました。
「ちょっと多摩川でも散歩するか」
かつて、多摩川の河川敷には読売巨人軍のグランドがありました。巨人ファンだった私たち兄弟は、一軍の選手が練習に来る日によく見に行ったものです。川上監督のもと、王、長島などのスーパースターが活躍しV9を遂げた巨人の黄金時代のことです。
私の生家から多摩川の川べりまで歩いて20分ほど。そこから多摩川グランド(今は一般の野球場)まで、さらに20分ほど歩きます。
グランドのそばに小池商店というおでん屋さんがあって、往時は練習を終えた巨人の選手たちが立ち寄る店として有名で、巨人ファンからも愛されていました。巨人軍のグランドは、何回かの水害に遇ったあと、読売ランドのほうに引っ越してしまいましたが、小池商店はその後も営業を続けており、巨人軍グランドを懐かしむ巨人ファンに支えられているそうです。
久しぶりに行った多摩川の土手は、公園や道路が整備されていて、ジョギングやサイクリングを楽しむ人で賑わっています。
お目当ての小池商店は、コンクリートの建物の一階になっており、すっかり様変わりしていますが、店の中に入れば、壁一面にジャイアンツの選手のサイン入り色紙が張り出されており、昔の面影を残しています。
私たちは、屋外のテラス風のテーブル席に座りました。
「おでんを二つ」
「何を入れますか。卵と大根とちくわと…」
前に来たのはたぶん20年前ぐらいなので、おばさんに見覚えはありません。兄によれば、前の主人が高齢で引退したあと、娘さんが継いでいるということでした。
「ちくわぶを入れてください」
「ビールは、キリンとアサヒとサッポロがありますが」
「サッポロ黒ラベルでお願いします」
愛想のいい方で、われわれの昔話にもつきあってくれます。
「昔、サッポロストライクっていうのがあったよね」
「うん、寸胴で、指でふたが開けられるように、突起がついていた。CMは巨人の選手が代わる代わる出てたね」
「亀屋万年堂も」
「ナボナはお菓子のホームラン王です!」
「たしか国松の実家でしょう。王が頼まれて安いギャラで出てたらしい」
「あのコマーシャル、関東限定だったみたいだよ。関西の人は知らないから」
春の日差しがさんさんと注ぐ中、真っ昼間に飲むビールは最高です。2本目のビールとおでんをもう一皿、それにソース焼きそばを追加しました。
ま、飲んでる間はいいけれど、帰りの電車の中がちょっと恥ずかしいですね。
小池商店の最寄り駅は田園調布と多摩川がほぼ同じ距離とのことでしたが、高台にある田園調布は坂を上がらなければならないので、多摩川から東横線に乗り、そのまま乗り入れをしている電車を経由して、埼玉の家に戻りました。
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