少し前にいただいたコメントの中に、ど平日という言葉がありました。
私自身は使ったことがない表現なので、辞書で調べてみました。すると三省堂国語辞典の「ど-」の二番目の語義に、この言葉が用例として載っていました。
ど-[接頭][俗] 2 ちょうど。「-まんなか・-平日」
ただ、「ちょうど」という語釈がよくわからない。「ちょうど平日」っていったい?
コメントでは、10月15日を指して使われていました。15日は水曜日です。つまり、「ど平日」とは、月曜日から金曜日まで5日間ある平日の真ん中、すなわち水曜日を表すものと思われます。もしかしたら月曜日と金曜日を除く、火水木も広義の「ど平日」なのかもしれません。
辞書に載っている、「ど-」の、それ以外の用例は、
1 ひじょうに。「-えらい・-はで・-アップ・-ピーカン(快晴)・-っちらけ[←どしらけ]」
3 ののしる気持ちをそえることば。「-あほ・[=あほう]・-助平」
4 強調してそえることば。「-根性・-迫力」
ほかに思いつくところでは、
ど素人、ど田舎、ど近眼、どケチ
などもありそうです。語義としては1または3か。
どっちらけは、ど+しらけ=どっちらけ で、促音便的。
撥音便的なものもあって、
どんづまり、どんじり、どんびき、どん百姓
形容詞・形容動詞・形容的な名詞につきますが、自由につけられるわけではなく、「ど派手」はあっても「×ど地味」とは言わない。「どあほ」はあるが「×どバカ」はない。「×ど玄人」、「×ど都会」もない。
慣用句として、決まった表現とのみ結びつくようです。その中で、「ど平日」は比較的新しい用法なのかもしれません。
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