10月5日の東亜日報に、こんな記事が載りました。
チン・ジュングォン前東洋大学教授は5日、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の夫の米国出国騒ぎについて、「徐イルビョンの後任は李イルビョン」と皮肉った。
この記事で、徐イルビョンというのは、韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官(女性)の息子で、兵役に行っているときに、休暇の延長などで特別扱いを受けたのではないかという疑惑が、1か月ほど前に問題になった人物です。マスコミではフルネームは公表されず、徐某氏、徐一兵(イルビョン=一等兵)などとされることが多い。
一方、李イルビョンというのは、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の夫で、延世大学名誉教授の名前(李一昺)。彼は、韓国政府が世界の全地域への旅行自粛を呼び掛けていた時期に、ヨットの購入と旅行のために渡米したことが批判されています。
ともに国務長官(大臣)の地位を利用して家族の便宜を図ったことが、国民の憤激を買っています。
冒頭のチン教授の発言は、大臣のこうした特権乱用疑惑が立て続けに浮上したことを皮肉った駄洒落です。
ここで気がつくのは、秋美愛法務大臣の息子の姓が「徐」であり、康京和外務大臣の夫が「李」姓であること。母親と息子、妻と夫の姓が違うわけです。
韓国は、日本と違って、夫婦別姓なのですね。日本では、結婚すると妻は夫の姓を名乗ります。
かつて日本で「男女雇用機会均等法」が施行されたとき、職場で女性が結婚前の旧姓を名乗り続けることを認めるかどうかが議論になったことがありました。このとき、ある評論家が「夫婦別姓の韓国は日本なんかよりずっと進んでいる」などという頓珍漢なコメントをしていたことを覚えています。
儒教の伝統の強い韓国は、男子の血統を重視します。血統を示すものに族譜(チョクボ)といわれる家系図がありますが、ここには男性の名前しかありません。女はたんに「〇〇の妻」と書かれるのみ。女は、夫の家族の一員となることが許されず、たんに「男児」を産むための手段とみなされていました。つまり、韓国の夫婦別姓は、男尊女卑の表れなのです。
ただ、冒頭の2人の長官(大臣)が女性であり、今獄中にある前大統領(朴槿恵)も女性であることからわかる通り、現代韓国において、女性の政界進出は、日本より進んでいると言えるかもしれません。
チン・ジュングォン前東洋大学教授は5日、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の夫の米国出国騒ぎについて、「徐イルビョンの後任は李イルビョン」と皮肉った。
この記事で、徐イルビョンというのは、韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官(女性)の息子で、兵役に行っているときに、休暇の延長などで特別扱いを受けたのではないかという疑惑が、1か月ほど前に問題になった人物です。マスコミではフルネームは公表されず、徐某氏、徐一兵(イルビョン=一等兵)などとされることが多い。
一方、李イルビョンというのは、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の夫で、延世大学名誉教授の名前(李一昺)。彼は、韓国政府が世界の全地域への旅行自粛を呼び掛けていた時期に、ヨットの購入と旅行のために渡米したことが批判されています。
ともに国務長官(大臣)の地位を利用して家族の便宜を図ったことが、国民の憤激を買っています。
冒頭のチン教授の発言は、大臣のこうした特権乱用疑惑が立て続けに浮上したことを皮肉った駄洒落です。
ここで気がつくのは、秋美愛法務大臣の息子の姓が「徐」であり、康京和外務大臣の夫が「李」姓であること。母親と息子、妻と夫の姓が違うわけです。
韓国は、日本と違って、夫婦別姓なのですね。日本では、結婚すると妻は夫の姓を名乗ります。
かつて日本で「男女雇用機会均等法」が施行されたとき、職場で女性が結婚前の旧姓を名乗り続けることを認めるかどうかが議論になったことがありました。このとき、ある評論家が「夫婦別姓の韓国は日本なんかよりずっと進んでいる」などという頓珍漢なコメントをしていたことを覚えています。
儒教の伝統の強い韓国は、男子の血統を重視します。血統を示すものに族譜(チョクボ)といわれる家系図がありますが、ここには男性の名前しかありません。女はたんに「〇〇の妻」と書かれるのみ。女は、夫の家族の一員となることが許されず、たんに「男児」を産むための手段とみなされていました。つまり、韓国の夫婦別姓は、男尊女卑の表れなのです。
ただ、冒頭の2人の長官(大臣)が女性であり、今獄中にある前大統領(朴槿恵)も女性であることからわかる通り、現代韓国において、女性の政界進出は、日本より進んでいると言えるかもしれません。
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