日本語では親を同じくして年上の男を兄,年下の男を弟,年上の女を姉,年下の女を妹と言います。
英語は「親を同じくする男」をブラザー,「女」をシスターと称し,年上/年下の区別のためにはエルダー(年上の),ヤンガー(年下の)を前接させて区別する。
一方,タイ語では,「親を同じくする年上」をピー,「年下」をノーンと言い,男女を区別するには,チャーイ(男の),サーオ(女の)を後接させます。
すなわち,
日本語 - 英語 - タイ語
兄 - エルダー・ブラザー - ピー・チャーイ
弟 - ヤンガー・ブラザー - ノーン・チャーイ
姉 - エルダー・シスター - ピー・サーオ
妹 - ヤンガー・シスター - ノーン・サーオ
では,韓国語はどうか。
まず,タイ語同様,「親を同じくする年下」を表す言葉があります。これをドンセン(漢字は同生)と言います。男女を区別するには,ナム(漢字は男),ヨ(漢字は女)を前接させます。
ところが,「親を同じくする年上」を男女共通で表す言葉はありません。日本語のように,それぞれ別の言葉で表します。複雑なのは,本人が男であるか女であるかによって言い分けること。
兄は,本人が男であればヒョン(漢字は兄),女であればオッパ(固有語)。
姉は,本人が男であればヌナ(固有語),女であればオンニ(固有語)
すなわち,
日本語 - 韓国語
兄 - ヒョン(自分が男)/オッパ(自分が女)
姉 - ヌナ(自分が男)/オンニ(自分が女)
弟 - ナム・ドンセン
妹 - ヨ・ドンセン
きっと世界のさまざまな言語には,もっと複雑あるいは単純な親族名称をもつものがあることでしょう。
英語は「親を同じくする男」をブラザー,「女」をシスターと称し,年上/年下の区別のためにはエルダー(年上の),ヤンガー(年下の)を前接させて区別する。
一方,タイ語では,「親を同じくする年上」をピー,「年下」をノーンと言い,男女を区別するには,チャーイ(男の),サーオ(女の)を後接させます。
すなわち,
日本語 - 英語 - タイ語
兄 - エルダー・ブラザー - ピー・チャーイ
弟 - ヤンガー・ブラザー - ノーン・チャーイ
姉 - エルダー・シスター - ピー・サーオ
妹 - ヤンガー・シスター - ノーン・サーオ
では,韓国語はどうか。
まず,タイ語同様,「親を同じくする年下」を表す言葉があります。これをドンセン(漢字は同生)と言います。男女を区別するには,ナム(漢字は男),ヨ(漢字は女)を前接させます。
ところが,「親を同じくする年上」を男女共通で表す言葉はありません。日本語のように,それぞれ別の言葉で表します。複雑なのは,本人が男であるか女であるかによって言い分けること。
兄は,本人が男であればヒョン(漢字は兄),女であればオッパ(固有語)。
姉は,本人が男であればヌナ(固有語),女であればオンニ(固有語)
すなわち,
日本語 - 韓国語
兄 - ヒョン(自分が男)/オッパ(自分が女)
姉 - ヌナ(自分が男)/オンニ(自分が女)
弟 - ナム・ドンセン
妹 - ヨ・ドンセン
きっと世界のさまざまな言語には,もっと複雑あるいは単純な親族名称をもつものがあることでしょう。
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