二日目、前日にクァメギを食べられなかったことが心残りで、韓国人の同僚に聞いて回りました。すると、ホンデイプク駅(弘大入口)のそばの店で食べられることが判明。連れて行ってもらいました。
「昔から、よく行くんですよ。クァメギがとてもおいしいです」
行ってみると、入口に生け簀(水槽)が並ぶ海鮮の専門店。平目、めばる、すずき、ウナギなどの活魚が泳いでいます。
「刺身は昨日食べたから、もういいや。クァメギにしよう」
クァメギは、大皿で出てきました。皿には小さく切ったクァメギとともに、ニラ、人参、わけぎ、ミナリ(せり)の茎、ニンニクスライス、青唐辛子の刻んだやつ、韓国海苔がきれいに並べられ、中央には特製の味噌が。
「タシマ(昆布)は?」
「タシマはないんですよ」とアジュンマ。
「前で出ていたでしょう? タシマに巻いて食べるのが美味しかったのに。残念!」
クァメギは、黒ずんだ干物のような見た目で、噛みしめるとじわっと発酵した香りが広がります。
これにニンニク、セリなどを乗せ、海苔に包んで食べると焼酎の肴として最高。
「クルジョン(牡蠣のお好み焼き)もあるね。これも頼もう」
7時を過ぎたことろから、次々にお客さんが入ってきて、席はほぼ埋まりました。まだ時期としては早いからでしょうか、クァメギを注文するお客さんは少なく、水槽の活魚を刺身にしてもらう人が多いようです。
「さて、今日は俺がおごるぜ!」
「ハハハ、チャルモゴッスムニダ(ごちそうさまでした)」
この店の名前は、オヌルン ネガ ソンダ(今日は俺がおごるぜ)だったのでした。
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今くらいの時期なら、弘大のオヌルン ネガ ソンダに行けばあると……(メモメモ)
韓国に11年も住んだのに、まだまだ知らない食べ物があります。韓国の奥が深い!