写真:日本酒原価酒造池袋西口店
前の記事で書いた先輩が、どの程度日本酒に凝っているかというと、利き酒イベントに通うほどです。
約束の数日前に、池袋のサンシャインシティで「日本酒フェア2024」というイベントがあり、そこに参加したそうです。
これだけでなく、各地で行われる日本酒イベントに参加したことがあるんだとか。
「利き酒って、銘柄当てをするんですか」
「いや、ただいろんな酒を飲み比べるだけだよ」
「飲み込まないで、吐き出すとか?」
「そうだよ。飲んじゃうと酔っぱらって、味がわからなくなるからね」
「でも、なんかもったいないなあ」
「別に飲んでもいいんだけどね。禁止されてるわけじゃないから」
日本酒のメニューに目をやります。
「あれっ、珍しい酒があるなあ」
特別に入荷した酒に、クワガタというのがありました。
「前にカブトムシは飲んだことがあるけど、クワガタは初めてだ」
栃木の仙禽(せんきん)という酒造の酒で、UA(ユナイテッドアローズ)とのコラボで生まれたんだとか。「かぶとむし」の「くわがた」も、すっきりとした夏の酒。
「ボトルがかわいいですね」
「でも、利き酒をやってみてわかったんだけど、酒の味って覚えられないね。その時は味の違いを感じても、次の日になると思い出せない。甘口、辛口、スッキリぐらいの記憶しか残らない」
「家でも飲むんですか?」
「うん、冷蔵庫はいつも四合瓶で一杯。一升瓶は入らないからね」
飲みだすと止まらないのですが、ここは高い店なので自制。
「そろそろ二軒目に行きませんか」
「そうしようか」
刺身盛り合わせ、金目鯛の煮つけ、その他もろもろと、日本酒を4種類ぐらい飲んで、1人当たり9000円を越えました。
「たしか、こっちのほうに原価酒蔵があったはず」
「なんですか、それ?」
「希少なお酒を原価で飲める店なんだ。いつもは新宿本店に行くんだけど、池袋にもあったはず」
一軒目から徒歩5分ほどのところにありました。
値段が大衆的なので、「しっぽり」とはいきませんでしたが、さまざまな地酒を廉価で楽しむことができました。
「今度また、涼しくなったころに飲みましょう」
終電にはまだ余裕がある時間帯にお開きになりました。
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