犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

不携帯電話

2012-05-07 23:51:16 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 連休最終日は法事でした。

 90歳まで生きた祖母の23回忌です。祖母の23回忌ともなると、関係者も少なく、身内だけのささやかな法要になります。母と伯母、兄夫婦に私たち夫婦の6人です。

 母は82歳、伯母は89歳。伯母のほうは、さすがに足腰が弱くなっていますが、頭はまだまだしっかりしています。むしろ、母のほうが心配。

 11時半に菩提寺で待ち合わせをして、少し遅れそうだったので、母の携帯に電話をしました。

 しかし、いくら呼び出しても出ない。

 10分ほど遅れて寺についてから、聞いてみました。

「携帯に電話したけど、出なかったね」

「ああ、私、携帯は持ち歩かないことにしているの」

(……)

 何のために買ったんだよ! 意味ないじゃないか!

 母の携帯電話は不携帯電話だったのでした。

 法要が終わり、予約してあった中華料理屋へ。21階にある景色のいいお店で、正面に東京スカイツリーが見えます。

 話は自然と、祖母の思い出話に。いろんなエピソードを思い思いに語るのですが、どうも話が食い違う。それぞれ、勝手に思い出をふくらませているようです。



 兄はここ数年、犬鍋家の一族のルーツ探しに凝っていて、過去の戸籍などを調べた結果を発表。苦労した割には、成果はあまり上がっていません。

 昔はだいたい兄弟が多いうえに、寿命が短いものだから、死別、再婚、養子などが結構多い。戸籍も複雑に書き換えられていて、今となってはよくわからない。

 調べてみると、名字さえも怪しい。

 明治時代初期は、役所のミスやなんやかやで、名字が変わってしまうこともあるらしい。「犬鍋」じゃなくて、「猪鍋」だったんじゃないか、などという推測まで出てくる始末。

 確かなことは、犬鍋家が由緒のない家柄だったということぐらいです。


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