犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

新型肺炎の呼び方

2020-02-20 23:00:39 | 韓国雑学
 武漢から始まった新型肺炎は、韓国にも急速に拡散中ですが、報道が始まったのは去年の12月。

 最初は「原因不明の肺炎」「武漢肺炎」などと呼ばれていました。

 しかし、病名に「武漢」を入れるのはよくないという意見が出されたようで、「新種コロナウイルス感染症」に呼びかえられましたが、長いので、新聞の見出しなどでは、「新種肺炎」とか、「コロナ19」などと短縮されることが多いようです。

 19というのは、2019年に発生した、という意味なのでしょう。

 日本では、新型コロナウイルス感染症、新型肺炎、新型コロナなどが一般的。

 日本語では「新型」なのに、韓国語では「新種」と言っているのが違いますね。

 日本語で「新種」といえば、「新種の昆虫発見」のように、動植物によく使います。一方、「新型」は、新型iPhone、新型カローラなど、機械に使うような。

 ウイルスも生物なので、言葉の用法としては「新種」を使う方がよいように思いますが、いかがでしょうか。

 もしかして、往年のトヨタのファミリーカー、コロナの新型車の「新型コロナ」の語感が残っていて、「新種」より「新型」が選ばれたりして。ま、そうなると「新型インフルエンザ」の説明がつきませんが。

 もう一つ、韓国の新聞記事を読んでいて目にするのは「確診患者」。日本ではたんに「感染者」と表現することが多いようです。

 「実に断された患者」、すなわち「症状が出ているだけじゃなく、ちゃんと検査して陽性の判定が出た患者」という意味なんでしょう。
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