犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

三河島で韓国料理

2020-02-17 23:54:55 | 食べる
 大阪でフィリピン料理を食べた次の週末は、東京でした。夜、韓国時代の友人と、夕食の約束をしました。彼とは数か月に1度会うのですが、このところ西川口で中華料理を食べるのが恒例となっていました。(リンク

今、西川口って、少しヤバくないですか?」

「ああ、そうか。あそこ、中国人多いよね。別のところにしようか」


 ごく自然に一種の人種差別の合意が成立しました。

「三河島はどうですか?」

「三河島? 伊豆諸島だっけ? あれは三宅島か」


「荒川区です。常磐線で日暮里から一つ」


 常磐線はほとんど乗る機会がなかったので、駅名もピンときません。

「あのあたり、オールドカマーの在日がたくさん住んでて、韓国料理の店が多いんですよ」

「いいね」


 新幹線で東京に着き、そこから常磐線に。少し早く着いたので、それらしき一画を散策すると、確かにありますね、韓国料理の店が。でも、看板を見ても、ハングルは少なく、ハングルだらけの新大久保とは雰囲気が違う。日本に根付いた在日の町という感じです。

 今回は、韓国語の先生をしている日本人の女性も一緒でした。彼女とは、大久保のバー、こっちおで一度お会いしたことがありました。

 何軒か、お店の様子を見て、最終的にはモランボンという韓国料理屋に入りました。モランボン(牡丹峰)は北朝鮮にある山なので、北系の在日かもしれません。

 焼肉、豚骨などに、チャミスル。やはり、話題は韓国関係になります。

「パラサイト、観ましたか?」

「いや。アカデミー賞だってね。すごいね」

「私は、韓国で一回、日本で一回観ました」


 彼は翻訳・通訳の仕事で、日韓を行ったり来たりしてるのです。

「私の韓国生活は、半地下で始まりましたから、なつかしかったですよ。ハハハ」

「私、明日から韓国なんです。韓国語教育の研修会があって」

「さて、そろそろ店をかえましょうか」

「さっき、韓国中華の店があったでしょう? あそこ、どうですか」

「カプシダ(行きましょう)」


 冷麺や、チャジャン付きチャーハンなどを、シェアして食べました。

「今日は、こっちお、開いてるんだよね」

「ああ、この前、犬鍋さん、行ったんですってね。あの日、臨時休業で、ママが済まながってました」


 埼玉への帰り道だったので、大久保のこっちおでサムチャ(三次会)をして、家に帰ったのは0時を回っていました。
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