高雄から台中,台北への移動は,高鐵(高速鐵路)を利用しました。
高鐵というのは昨年開通した台湾の新幹線です。
高雄まではまだ開通しておらず,高雄市内から「左營」という駅まで車で行きました。車両の色はオレンジ系でしたが,内装は,そのまんま日本の新幹線(700系)。
しいて違いはといえば,1つの車両に6個所の「緊急出口」(非常口)があり,そのわきに窓ガラスを打ち破るためのハンマーが備えられている点。これは,韓国大邱で192人が死亡した地下鉄火災を教訓にしたものでしょうか。
乗り心地は極めて快適。車内のテロップで,「現在の速度294キロ」という表示が出ましたから,相当な高速走行でありながら,揺れも騒音もなし。
左営から台湾まで,1時間半ちょっとで結ぶということです。左営から台中までは45分,台中から台北までは50分かかりました。料金は,左営~台中が640元,台中~台北が560元。日本の新幹線よりかなり安い。ただ,少し距離の長い台中~台北が,むしろ左営~台中より安いのが不思議といえば不思議。
また,新駅へのアクセスは今のところよくなく,左営の場合も,台中の場合も,市内からかなり遠くまで車で行かなければなりません(バスは本数が少ない)。さすがに台北駅は市内にありましたが。
新幹線に乗るときも,駅構内の漢字表記が楽しめました。
「月臺</BASEFONT>」はプラットフォーム。
「車廂」は車両のことらしい。
「開車」はどうも発車のこと。
切符が「票」であるのは韓国と同じ。
「階」は「樓」。韓国は「層」だから三者三様ですね。
月台の足元に書かれた「請勿跨越黄線」というのも発音はできませんが,意味は完全にわかります。
車窓からの眺めは,いかにも南国という感じの高雄から北上するにつれ,風景は日本の田園と似てくる。緑が濃く,ところどころに竹林が見える。松林ばかりの韓国とは明らかに違います。きちんと区画整理された田んぼも日本的です。
二回目に乗ったとき,終点の台北で,月台(プラットフォーム)から電梯(エレベーター)に乗りました。降りたとき,制服を来た女性に呼び止められ,切符をチェックされました。
???
実は,そこは駅の外。エレベーターで行くと,改札を通らずに外に出られてしまうのです。それで駅員さんがエレベーターの出口で,検札していたわけです。これ,エレベーターの設計ミスではないでしょうか。
でも,自動改札のほうは日本より優れていると思えるところがある。
日本の新幹線では,改札を出たところに係員が何人も出ていて,
「切符のおとり忘れにご注意くださ~い」
と声を振り絞っています。この人件費も切符代に入っているのかなあ,などと思ってしまいます。
一方,台湾の自動改札は,切符をとる場所が扉の内側にあって,切符をとらないかぎり扉が開かないようになっている。
鉄道関係以外に印象に残った漢字語を2,3ご紹介すると…。
三明治
これはサンドイッチのこと。そして,市内の大型ショッピングセンター,「家楽福」は,カルフール。かなりの傑作だと思われます。
ここで,漢字がらみの韓国のニュースを一つ(→記事)
「漢字教育に背を向けるのは東洋、いや漢字文化圏から抜け出し、自らを孤立させることになり得る。漢字を知っていながら使わないのと知らないから使えないのとは大きな違いがある。中国と日本を見るために必要なものこそ漢字である」。
サムスンの元日本支社長の言です。
〈関連記事〉初めてのKTX
高鐵というのは昨年開通した台湾の新幹線です。
高雄まではまだ開通しておらず,高雄市内から「左營」という駅まで車で行きました。車両の色はオレンジ系でしたが,内装は,そのまんま日本の新幹線(700系)。
しいて違いはといえば,1つの車両に6個所の「緊急出口」(非常口)があり,そのわきに窓ガラスを打ち破るためのハンマーが備えられている点。これは,韓国大邱で192人が死亡した地下鉄火災を教訓にしたものでしょうか。
乗り心地は極めて快適。車内のテロップで,「現在の速度294キロ」という表示が出ましたから,相当な高速走行でありながら,揺れも騒音もなし。
左営から台湾まで,1時間半ちょっとで結ぶということです。左営から台中までは45分,台中から台北までは50分かかりました。料金は,左営~台中が640元,台中~台北が560元。日本の新幹線よりかなり安い。ただ,少し距離の長い台中~台北が,むしろ左営~台中より安いのが不思議といえば不思議。
また,新駅へのアクセスは今のところよくなく,左営の場合も,台中の場合も,市内からかなり遠くまで車で行かなければなりません(バスは本数が少ない)。さすがに台北駅は市内にありましたが。
新幹線に乗るときも,駅構内の漢字表記が楽しめました。
「月臺</BASEFONT>」はプラットフォーム。
「車廂」は車両のことらしい。
「開車」はどうも発車のこと。
切符が「票」であるのは韓国と同じ。
「階」は「樓」。韓国は「層」だから三者三様ですね。
月台の足元に書かれた「請勿跨越黄線」というのも発音はできませんが,意味は完全にわかります。
車窓からの眺めは,いかにも南国という感じの高雄から北上するにつれ,風景は日本の田園と似てくる。緑が濃く,ところどころに竹林が見える。松林ばかりの韓国とは明らかに違います。きちんと区画整理された田んぼも日本的です。
二回目に乗ったとき,終点の台北で,月台(プラットフォーム)から電梯(エレベーター)に乗りました。降りたとき,制服を来た女性に呼び止められ,切符をチェックされました。
???
実は,そこは駅の外。エレベーターで行くと,改札を通らずに外に出られてしまうのです。それで駅員さんがエレベーターの出口で,検札していたわけです。これ,エレベーターの設計ミスではないでしょうか。
でも,自動改札のほうは日本より優れていると思えるところがある。
日本の新幹線では,改札を出たところに係員が何人も出ていて,
「切符のおとり忘れにご注意くださ~い」
と声を振り絞っています。この人件費も切符代に入っているのかなあ,などと思ってしまいます。
一方,台湾の自動改札は,切符をとる場所が扉の内側にあって,切符をとらないかぎり扉が開かないようになっている。
鉄道関係以外に印象に残った漢字語を2,3ご紹介すると…。
三明治
これはサンドイッチのこと。そして,市内の大型ショッピングセンター,「家楽福」は,カルフール。かなりの傑作だと思われます。
ここで,漢字がらみの韓国のニュースを一つ(→記事)
「漢字教育に背を向けるのは東洋、いや漢字文化圏から抜け出し、自らを孤立させることになり得る。漢字を知っていながら使わないのと知らないから使えないのとは大きな違いがある。中国と日本を見るために必要なものこそ漢字である」。
サムスンの元日本支社長の言です。
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