犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

コッセムチュウィ(花冷え)

2007-03-12 00:02:38 | 日々の暮らし(韓国~2007.7)
 ずっと暖冬で,地球温暖化の影響かと言われていましたが,先週の半ばからいつもの冬の寒さに見舞われました(零下8度)。

 この頃の寒さをコッセムチュイ꽃샘추위と言います。

 コッは花,セムは嫉妬すること,チュウィ추위は寒さ。

花を嫉妬する寒さ」という,実に詩的な言葉です。

 意味としては日本の「花冷え」に似ていますが,時期が違う。

 日本語の「花」とはを意味するので,桜が咲く4月上旬の寒さのことを言います。

 韓国ではちょうど今頃(3月上旬)の寒さのことです。「寒の戻り」と言ったほうが近いかも。

 韓国で春の花と言えば,レンギョウ(ケナリ),ツツジ(チンダッレ),モクレン(モンニョン)。

 どれも,葉が出るまえに花だけが咲き誇り,それはそれは見事です。冬が嫉妬するのも無理はないかも。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大学教授のレベル | トップ | 愛の歯(親知らず) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうだったのか… (某延世大留学生)
2007-03-12 01:21:11
꽃샘추위にそんな意味があったとは知りませんでした。犬鍋さんの韓国語に対する関心の深さにはいつも脱帽です。
返信する
K先生に (犬鍋)
2007-03-12 06:23:28
ほめていただけるなんて。

私の関心は体系性に欠けるのが難点です。
返信する

コメントを投稿

日々の暮らし(韓国~2007.7)」カテゴリの最新記事