日本が決勝トーナメント進出を決めた翌日、サッカーに詳しいペルー出身の同僚と、前日の戦いを振り返りました。
「最後のパス回しはひどかったね」
「セネガルが点を入れたら終わりだから、西野監督は賭けに出たわけですね」
「侍ジャパンとか言って、ぜんぜん侍らしくない」
「でも、サッカーはきれいごとばかりじゃありませんから」
日本が決勝トーナメントに進出できたのは、今大会から導入されたフェアプレーポイントによるもの。勝ち点、得失点差、総得点が同じで直接対決も引き分けだったので、反則の数の比較ということになり、反則の数がすくなかった日本が勝ち上がったわけです。
「いっそ、抽選で決めてくれたほうがすっきりするのに」
「抽選ですか。抽選も今までいろんなことがありましたからね」
彼が教えてくれたのは、1970年代のコパアメリカ(南米選手権)の話。
その準決勝で、ペルーはブラジルと対戦。ホーム&アウェーで1勝1敗、得失点差も同じだったので、抽選に。当時はフェアプレーポイントなんてありませんでした。
ペルーの首都リマで行われた抽選は、箱の中から色の違うテニスボールを女の子が取り出すというやり方。その結果、女の子はペルーのボールを取り出し、ペルーは決勝に進出。
決勝ではコロンビアとあたり、またもや1勝1敗で、さすがに決勝は抽選ではなく再試合となり、それに勝って、ペルーは2度目の優勝を遂げたのでした。
問題は抽選。
その後、ペルーの関係者が明かしたところによれば、実はペルーのボールだけが冷やしてあって、ペルー人の女の子には「冷たいほうを選ぶように」と言い含めてあったというのです。
「へー。で、その試合、無効にならなかったの?」
「だって、それがわかったのは30年後ですよ。もう時効だから、と言ってばらしたんですよ」
まあ、日本チームのパス回しは、不正をしたわけじゃないし、結果的にセネガルが負け、日本が勝ち上がれたのですから、よしとしましょう。
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