写真:クレムリンと赤の広場(世界遺産オンラインガイドより)
2020年8月以来続けてきたロシア語のオンラインレッスンを、先生のご都合で終了することになりました。
レッスンを開始したとき、エリザヴェータ先生は大阪大学外国語学部博士課程の学生。
ロシア語がネイティブのロシア人で、日本語はN2(その後N1合格)、英語、フランス語、ポルトガル語、スラブ諸語(ウクライナ語、ポーランド語)ができるうえに、ご主人が韓国語で家庭内言語は韓国語というマルチリンガルでした。
コロナが終わりかけたころ、ご主人の故郷である韓国へ、さらに昨年8月には、先生の祖国ロシアのペテルブルグに移住しました。
レッスンはオンラインなので、インターネット環境があれば支障ありません。
時差はありますけれども、週一回、平日の日本時間の夜(ペテルブルグは昼間)にレッスンをお願いしていました。
ところがこの5月に先生の就職が決まり、平日の昼間のレッスンが難しくなりました。
週末はお互いに避けたいのと、先生のほうもいろいろ忙しいということで、これを機会にレッスンを終了することにしました。
約4年間の進捗はというと…。
レッスンが週一回でときどき休んだりしたことと、私の記憶力が着実に衰えていくことが理由で、期間のわりにはあまり進みませんでした。
20数年前、大学の第三外国語で履修したレベルの初等文法はなんとか越えましたが、ロシア語文法の核心である格変化をマスターすることは、ついにできませんでした。
ロシア語は、名詞に3性(男性、女性、中性)あり、それが単数・複数それぞれ6通りに格変化し、その名詞を修飾する形容詞(類)も名詞に性数に応じて変化します。
動詞のほうも、フランス語(やドイツ語など)と同様、現在形は6通り(一・二・三人称の単複)に人称変化するのですね。
与えられた文章を読む(解読する)のは、なんとかなりますが、会話が難しい。
瞬時に、適切な名詞の格変化と動詞の人称変化をさせながらしゃべるというのは、外国人にとっては至難の業。
先生は、ある時点から、私の学習によかれと思って、オールロシア語でしゃべるようになりましたが、半分ぐらいしか聞き取れませんでした。
でも、印欧語の中でも、独自の文字(キリル文字)を持ち、格変化の発達したロシア語の学習は、私の脳をほどよく刺激してくれて、確実に「老化防止」に役だったと思います。
この期間にロシア―ウクライナ戦争が勃発。
戦争についての先生の見解も聞いてみたかったのですが、その話題にふれると微妙な空気が流れたため、その話はしないことにしました。
ロシア―ウクライナ間の歴史的関係と、19世紀末以来の日韓の関係などについて比較してみるとおもしろそうだと思っているのですが、残念ながらそれを深めることはできませんでした。
振り返ると、韓国駐在中にタイ語を学習し、帰国後はミャンマー語、インドネシア語、タガログ語(フィリピノ語)、そしてロシア語と、切れ目なく何かしらの言語を学習してきました。
ここでやめると老化が一気に進みそうなので、新しい語学学習を始めようかなあと思っています。
いまさら中国語でもないので、ベトナム語あたりがいいかも。
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