五日目の夜、現地日本人駐在員に夕食を誘われました。
「犬鍋さんは、韓国が長かったよね。韓国料理、好きでしょう」
「ええ、まあ」
タイに来て、韓国料理を、と言われたら、「なんでタイに来て韓国料理なんだ!」と思いますが、アメリカではそういう気持ちにならないのは、アメリカ料理(?)に魅力がないからでしょう。
ニュージャージー州にはけっこう韓国人が住んでいるらしく、バスから外を見ていると、ときどきハングルの看板が目についたりしたのでした。
「昔は日本人が多かったんだけど、最近は日本人が出て行って、そのかわりに韓国人が増えてるんだよ」
店内に入ると、韓国語で迎えられます。私が韓国語で応じると、どうも私のことを韓国人だと思ったようで、その後はずっと韓国語でした。逆に、店員の韓国語はというと、私が言うのもなんですが、正統な韓国語とは思えない。もしかしたら、米国生まれの韓国人が多いのかもしれません。
メニューにはひととおりの韓国料理が揃っています。
「犬鍋さんに任せるよ」
と言われ、やはり焼き肉かなと思ったのですが、メニューにある「LAカルビ」というのは、テーブルで焼くのではなく、厨房で焼いたものを持ってくるシステムのようだったので、やめました。
ビールに、ポッサムキムチ(煮豚と生牡蠣とキムチの盛り合わせ)、ヘムル(海物)パジョン。料理はほぼ韓国そのままの味でした。
客の大多数は韓国系。言葉は当然韓国語です。以前はどうか知りませんが、米国で移民が集まって住む傾向は、日本より韓国のほうが著しいようです。日本料理の店にいったら日本人ばかりということは、少ないのではないでしょうか。
「ご飯物も頼みましょうか」
韓国の仁寺洞で、「LAスントゥブ」と銘打って、さまざまな「変わりスントゥブ」を出す店がありました。ロスアンジェルスで移民の韓国人が、アメリカ人の嗜好に合わせて、中に入れるものをいろいろ工夫したものを、韓国に逆輸入したようです。寿司のカリフォルニアロールみたいなものなのでしょう。メニューで探したけれども、この店のスントゥブは一種類のみ。アメリカ人があまり来ない店だからかもしれません。
結局、ムッレンミョン(冷麺)とトルソッビビンバッ(石焼きビビンバ)を一つずつ頼んで、四人でシェアしました。
かつてロスアンジェルスでは暴動があって、なぜかコリアン系が黒人の標的になったことがありました。ニュージャージーのコリアンたちは、地域住民とうまく溶け込んでいるのでしょうか。
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LAの暴動はコリアンがきっかけで、コリアンに憤った黒人達によるものでしたよ。
なぜか、、、と言うより必然ですね。
もともと、コリアンによる黒人差別がひどくて、かなりの緊張状態が長く続いていたみたいですし。
韓国人の黒人・東南アジア人差別は、今もかなり強いように感じます。