犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

学校体育,教室に入ろう

2009-01-06 06:14:53 | 韓国雑学
 前回紹介した記事「部活と学業」で,「部活」を韓国語でどう言うかを知りたくて元記事を検索したところ,この記事は,実は朝鮮日報韓国版に昨年11月10日から19日にかけて連載されたものでした。

 原題は「学校体育,教室に入ろう」。日本語版の「部活と学業」は,翻訳者が便宜的につけたタイトルだったようです。

 以前,日本のクラブ活動(部活)を韓国語に訳すのに,日本に留学経験のある韓国人が,韓国にはそのようなものがないので訳せない,と言っていました。

 参考に,朝鮮日報の連載をすべてリンクしたブログがありましたので,ご紹介しておきます(→リンク,ただし韓国語)。

 そして,連載が終わる19日に韓国の新聞・通信各社は次のようなニュースを伝えました。

「中高校運動選手,常習暴力 性暴行に苦しむ」
78.8%が暴力,63.8%が性暴力を経験…人権委実態調査結果公開
(11月19日聯合ニュース)

 全国中・高等学校運動選手10人中8人が暴力を受けたことがあり,10人中6人は性暴力にあった経験があるという調査結果が出た。

 国家人権委員会(委員長アン・ギョンファン)は,梨花女子大産学協力団と共同で,5月から最近までの6カ月間,全国の中学,高校男女学生選手1,139人を対象に行った「運動選手人権状況実態調査」の結果を,19日公表した。

 調査によれば対象者中78.8%が言語的,身体的暴力を受けた経験があると答え,25%は週に1~2回以上,5%は毎日暴力を経験していると答えた。

 暴力被害経験者中45.3%は,そのために運動をやめたいと答えた。

 人権委は「暴力を振るったのはコーチ,次に先輩」,「指導者の暴力が,選手間の暴力と殴打文化を再生産する主要な原因」と指摘した。暴力行為が行われるのは主に訓練場と合宿場所であることが分かった。

 性暴行被害については,対象者中63.8%さまざまな形の性暴力被害にあったと答え,強姦被害も12件にのぼることがわかった。

 性暴力の種類は,▲言葉のセクハラ58.3%▲強制ワイセツ25.4%▲強姦1%▲性関係強要1.5%などだった。

 人権委は「被害の場所は主に合宿所や寄宿舎。友人,先輩後輩間の性暴力問題も非常に深刻で,対策が必要」と指摘した。

 学生選手の正規授業時間は,試合があるときは平均2時間,試合がないときは4.4時間で相変らず不足していることがわかった。

 なお,「暴力」の中には「暴言」が,「性的暴力」の中には「性的な表現をともなう暴言」が含まれていると思われます。

 そして,このような「告発型の調査」は,通例,かなりの誇張が含まれているので,差し引いて読んでください。

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