写真:空から見た富士山
最終日は移動のみ。
朝、金浦空港のそばにあるロッテマートの開店時刻を待ってお土産を買い、飛行機に乗り込みました。
機中では映画を観ることが多いのですが、日韓航路は時間が短いので、映画がいいところで終わってしまう。
「違国日記」という映画を観はじめ、けっこう面白そうでしたが、やはりいいところで
「まもなく降下します。シートベルトをお締めください」
というアナウンス。
映画はあきらめることにしました。
私の席は窓際。
隣に若い韓国人女性が座っていました。大学生でしょうか。
彼女が、私の席越しに、窓の外の風景をスマホで撮ろうとしているようでした。
見ると、富士山でした。
「サジン・チグセヨ?」(写真を撮りますか?)
日本人が突然韓国語で話しかけてきたので、驚いた様子。
「あ、はい。きれいですね」
それをきっかけに、少し彼女と話をしました。
「日本は観光で?」
「はい」
「初めてですか?」
「いえ、毎年来ています。日本が好きなので」
「日本のどこに? 東京?」
「今回は東京ですけど、去年は福岡に行きました。あと、大阪と京都には二回行きました」
「東京のどこに行きますか?」
「ディズニーシーです」
「高いでしょう?」
ディズニーランドが好きな私の次女から、最近、入場料やアトラクションがすごく上がったという話を聞いていました。
「高いですけど、好きなので。私は職業人(チクジャンイン)だから、お金はあるんです」
「大学生じゃないんですか?」
「はい、働き始めて5年になります」
韓国で「高卒」は絶滅しているので、20代後半なのでしょう。若く見えましたが、マスクをしていてわからなかっただけかも。
「今回は、会社のお友達とですか?」
「はい、いつもいっしょに行くんです。韓国語がお上手ですね」
「昔、住んでいたんですよ。11年間」
「そんなに長く?」
「今は出張でワッタカッタ(行ったり来たり)しています」
「韓国の食べ物はどうですか」
「大好きです」
「私は日本食が大好きです。食べることも旅行の楽しみです」
「ほかの国にもよく行くんですか」
「いえ、ヨーロッパにも行きたいけど、会社を長く休めないので…。日本とか台湾とか、近いところが多いです」
「あとフィリピンとか?」
「ボラカイに行ったことがあります」
「私の娘がフィリピン人と結婚したんですよ」
「そうなんですか? フィリピンは危険じゃないですか?」
「二回行きましたが、危険な目にはあいませんでした」
「韓国人は金持ちだと思われていて、銃を突きつけられて、お金を奪われるっていう話をよく聞きます」
「……。」
(韓国人って、金持ちだと思われてるんだ)
「ドゥテルテ大統領がヤクザを取り締まってから、治安がよくなったそうですよ」
「そうなんですか?」
そうこうするうちに、飛行機は羽田空港に着陸。
「日本を楽しんでくださいね」
「ありがとうございます」
こういうマンナム(出会い)があるのが旅の楽しみです。
(そういえば、前回の出張では朝鮮族アジュンマと出会ったな)
韓国便り~朝鮮族とのマンナム
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