写真:襲撃直後、傷口を抑える李在明代表
私がフィリピンに行っている間、日本は、能登半島大地震と、日航機の衝突事故のニュースでもちきりだったようです。
一方、お隣の韓国でも、大きな事件が起こっていました。
1月2日、韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が、釜山訪問中に、暴漢に刃物で襲われたのです。
幸い、傷は急所を外れ、李氏は一命をとりとめました。事件発生直後、犯人に対する憶測が飛び交い、逮捕が迫っている李代表の同情を呼び起こすための自作自演、などというフェイクニュースも出回ったようです。
その後は、尹大統領を含め、与野党一致して、「政治テロ」や無責任なフェイクニュースを非難しています。
私は、20年近く前の、朴槿恵元大統領の襲撃事件を思い出しました。
<朴槿恵テロ事件>急所避けて「明るいほほえみ」は無事
事件が起こった2006年当時は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下。
朴槿恵は、最大野党ハンナラ等の代表でした。
盧武鉉大統領の支持者団体に「ノサモ」(盧武鉉を愛する人々の集い)というのがありましたが、その代表の盧ヘギョンという人が、ネット上で次のような発言をして顰蹙(ひんしゅく)を買いました。
「整形手術の実力が世界一の韓国。最初は17針縫ったと言っていたのに、後になって60針を縫ったと言っている。美容整形手術でもしたらしい」
韓国の国会議員選挙まで、残り100日を切っています。
今回の事件が、選挙になんらかの影響を与えるのか。
報道では、李代表の傷は大したことなかったのに、重篤者のための救急ヘリを使ったのは過剰ではないか、釜山でも治療ができるのに、李代表の希望で、一般人なら何か月も待つはずのソウル大病院で割り込み治療を受けたのは、特別扱いがすぎるのではないか、など、同情されるどころか、批判の声が上がっているとのこと。
野党ともに民主党の中には、不動産疑惑で逮捕が取りざたされる李在明代表を見限る人々も出てきています。
もし、与党が負けると、与小野大のねじれ状態が続き、尹大統領は安定した政権運営が難しい。
選挙までの間に、どんな事件、合従連衡、スキャンダルが飛び出すか、予断を許しません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます