コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

第61回日本PTA全国研究大会 三重大会 1

2013-08-24 21:14:23 | PTA

第61回日本PTA全国研究大会 三重大会に参加してきました。

昨年の第60回は京都が開催地。
日P研究大会の何たるかを知らないまま、おもてなしスタッフとしてお手伝いさせていただいておりました。
あれから一年、今年はゆっくりと参加者として。

1日目は津市での第一分科会に参加、テーマは「組織運営」
午前の基調講演は 萩野 慎二氏
探査衛星「はやぶさ」を開発・運用したNECのエンジニアリング、プロジェクトディレクターさん。

お話の具体的な中身は、はやぶさの開発から7年間の飛行を元に、数々のトラブルをどのように切り抜けてきたかのお話。
宇宙・科学・技術好きにはなかなか面白いお話。
最後の方にちょっとだけPTAに”寄せて”「評価の仕方を加点方式にするメリット」もありましたが。

しかし、そのお話の中で印象的だったのは、トラブルへの対応の仕方。
もちろん、その開発段階から試行に試行を重ねて、失敗しない完璧なものを目指されたはず。
それでも、トラブルは起こる。
そんなときに、出来ないことを嘆くのではなく、そのときに出来る材料をフル活用して打開策を生み出していく姿に心打たれるものがありました。

成功するのは、偶然の積み重ねで、それよりも失敗することでそれを克服し成長していくことの方が大事なんだと。
むしろ「トラブルはラッキー」とまでおっしゃる言葉が響いてきました。
姿勢制御の機能が壊れたら、他の噴射機能を姿勢制御に流用したり、想定外の状況が起こったときに、それを克服することが新たなチャレンジだとプランを練ったり。
もちろん、トラブルが起こったときに「大歓迎」って事はなかったと思いますが、課題があれば燃え上がる技術屋魂といいましょうか…

理想や夢想に逃げるのではなく、今起こっていることを正直に受け止めて、それを糧にしていく…もちろん、そう”しなければいけない”となってしまうとしんどいことですが、一度受け止めることで視点を変えていくことは、普段の活動にも役立てることが出来る気がします。