昨日アップした新聞画像、実は私写っております。
1日目午後は実践発表とパネルディスカッション。
分科会テーマは「組織運営」なので、基本テーマに沿った内容発表です。
ここでは、会場の津市にある学校の話題。
平成の市町村合併で津市に組み込まれた村にある小学校、過疎化・高齢化により、町民の数が昭和半ばより7分の1くらいまで減ることに。
それに伴い、統合統合を繰り返し、10校を超えていた小学校がついに1校にまで。
その最後の統合に伴う、学校・地域・PTAによる苦悩と対応の取り組みのお話でした。
統合による新しい学校のPTAという組織作りという点ではテーマに即しているかもしれませんが、かなり特殊な状況下の話として聞こえてきました。
もちろん、京都市においても周辺部で児童数減少の問題はありますのでまったく無関係ではありませんが。
統合の必要性として「子どもたちのために」ということが正面に出てくるのですが、それは「学業の場」としての小学校の役割が主体。
一方で、卒業生の心のよりどころや、地域の方々のコミュニケーションの舞台としての「コミュニティの場」としての小学校の役割を考えると、簡単に統合に賛成というわけにはいきません。
この二つの役割をどう捉えるかは、様々な部分で「学校のあり方」に影響を与えていきますね。
あと、最初に「行政の施策」として話が出てくるのですが、単純に「子どもために」と投げかけるだけで、その後の個々の思いにどこまでどのように対応されてきたかのお話は聞きたかったですね。
この日の話では、地域とPTAと校長先生との葛藤の記録となっていましたから。
まぁ、いろいろと思いは出てきますが、この児童数現象による統合に加えて、「小中連携」という点での統合ということも身近に起こっていますので、実際に行政の動き方と、問題に直面させられた地域・学校現場の問題をいろいろと考えていくことは大事だと教えていただきました。