【メニエール病☆闘病記録】(3)
★2009年5月2日(土)★
<メニエール病・・・治療開始3日目>
今日も点滴に行ってきた。
A病院は、今日は一般外来はお休みなので、
救急外来で点滴を受けることになっていた。
予約表に、
「8:30~15:00の間に来院してください。
救急患者さまの対応で混雑も予想されます」と書いてある。
お昼過ぎに病院に着くと、思ってたより混んでいなくてホッとした。
15分くらい待って、名前を呼ばれ、点滴を始める。
「シ~ン」と静まり返った点滴室。
ベッドで横になり、点滴が「ポトポト」落ちていくのを見ていると、
「なんでこんなことになったのだろう・・・」と悲しくてたまらなくなった。
私は、20年前から10年間、「喘息(ぜんそく)」に悩まされた。
喘息の発作は、深夜~明け方に多く出て、呼吸困難になる。
発作が出た時のために、吸入(携帯用)をもっていたが、
それを使用するも、改善できず・・・
歩くことも、話すこともできないほどひどくなり・・・
いつも、いつも、救急病院でお世話になった。
喘息の治療も、入院して、酸素吸入をして、
「点滴」「安静」が大事だった。
そして、私は、若いころから、
風邪をひくたびに「肺炎」になることが多かった。
今までに、10数回肺炎になっている。
そのたびに入院して、
肺炎の治療も「1日2回の点滴」と「安静」だった。
ステロイド(プレドニン)の点滴治療に関しては、
なぜか、「喘息」と「突発性難聴」が共通している。
その後、喘息と肺炎が落ち着いたころ、
突然、私に襲いかかったのは「乳癌」。
そして、3年後に「肺癌」。
その1年後、生死の間をさ迷った「ACTH単独欠損症」。
昨年の「突発性難聴(右側)」。
そして、今回の「突発性難聴(左側)」。
この20年間、次々と病に侵され、
点滴には慣れている私。
それでも、点滴は大嫌い。
「健康第一」ということを誰よりも強く感じていて、
今、「元気」でいることを感謝しつつ、
つつましく生活していた私にとって、
今回の突発性難聴は、思ってもいなかったこと。
今日、点滴をしながら・・・
そんなことを ぼーっと 考えていた。
点滴を始めた時には、割合に静かだった点滴室に、
高校生くらいの男の子と母親が看護師さんに案内されて入ってこられた。
男の子が「急性腸炎」のようだ。
チラッと見た感じでは「今風」の親子なのに、
カーテン越しに聞こえる看護師さんとの会話の中で、
お二人とも、言葉づかいがきちんとなされていて、
家庭環境の良さがにじみ出ていた。
うとうとしながら時間が過ぎて・・・
気がついたら、2本目の点滴が始まっていた。
右方向のベッドが騒々しくなっていて、
以前、くも膜下出血で入院したことのある男性が、
再び、同じような症状で運ばれておられる。
「これからCTを撮りましょう」と医師。
「お願いします」と家族。
大変だな・・・・と同情する。
いろいろな病気があるけれど、
どんな病気も大変だけれど、
最終的には「命」に関わる病気がどうか。
助かるかどうか。
そのために、本人も家族も、医師も、必死に闘う。
点滴を終えて、ドアを開けたら、
救急外来の待合室は、急患であふれ返っていた。
せっかくのゴールデンウィークなのに、
体調を崩している人にとっては、最悪の5月2日。
今日、救急外来で出会った方々が みんな元気になられますように。