食育が話題になっています。
私たちが受け継いでいる中には、食に関する美しい言葉があります。 それは、「いただきます」 そして 「ごちそうさま」 です。
「いただきます」 とは、『私の命のために、生き物の命をいただきます』 の意からきた言葉だそうです。 倫理では食事の前に、「天地の恵みと 多くの人々の働きに感謝して 謹んで命の元をいただきます」 と言います。 他の生物の命によって生きていくことに感謝する 「いただきます」 。 以前、関西の方で、給食費を払っているのだから自分の子供には 「いただきます」 は言わせないでくれ、と言う親が居たとか聞きましたが…
「ごちそうさま」 は、「ご馳走さま」 と書きます。 「馳」 「走」 ともに、「はしる」 の意味です。 走り回って獲物を獲り、客をもてなすという命がけの働きに対して、深い感謝の気持ちをあらわす言葉です。
昔は今よりも、人々が食に生命を感じることが出来たと思います。 手に入れた食べ物を大切にすべきだという事を、子供の頃から学んだからです。
今は、調理済みの食材が豊富ですし、余れば冷蔵庫で保管できます。 つい作りすぎて捨てることにも慣れてしまいました。
『積小為大』 。 二宮尊徳先生の言葉です。
大事を為さむと欲せば、小なる事を怠らず勤むべし。 小積もりて大となればなり。 およそ小人の常、大なる事を欲して小なる事を怠り、出来難き事を憂いて出来易き事を勤めず。 それゆえ終に大なる事をなすこと能わず。 たとえば、百万石の米といえども、粒の大なるにあらず。
一俵の米も、小さな米粒の集まりです。 一粒で60㎏もある米粒なんて無いのです。 人生も小さな事の積み重ね。 大自然の恵みに感謝して、残さずに美味しく食べることを、子どもに教え続けたいと思います。
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