「あの後」 が描かれています。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします!
最初は、別の作家が 続編を作ったと思っていました。 途中、カバーの作者紹介で、本人が書いた続編と気付いたのです。
「あの」 シーンから後はどうなったのか? 映画を観た誰もが知りたくなる。
教会から逃げ出し、バスに乗って。 驚いて振り向く乗客たち。 晴れ晴れとした表情のエレイン(キャサリン・ロス)。 それに対して、ベン(ダスティン・ホフマン)の笑いは 何とも頼りなくて、『これから この二人はどうするんだろう?』 と 思わざるを得ないエンディングでした。
「あれ」 から40年以上経ち、「その後」 が 『Part2』 で描かれたのです。
だけど、小説の中では 「あれ」 から 11年後の設定。 時代は70年代の中頃。 「ヒッピー」 なんていう懐かしい単語が随所に使われます。
作者のチャールズ・ウェップは 1939年 カリフォルニアの生まれ。 巻末の解説によれば、映画 「卒業」 では、原作の会話が ほぼそのまま使われたそうです。 この Part2 でも、会話は上手いですね。 登場者の会話が、互いに すれ違いながらストーリーが展開されていきます。 但し、この手法が何度も繰り返されて、単調になっているきらいもありますが。
読む内に 脳裏では、「卒業」 のままに、3人の登場人物が動きます。
ダスティン・ホフマンは 『レインマン』 のイメージが強すぎて、あの話し方になってしまいます。
キャサリン・ロスは しっかり自己主張しています。 「母親は強し」、と感じますね。
一番変わらないのは、脳裏で アン・バンクロフトが演じる 「ミセス・ロビンソン」 。 あの、サウンド・トラックLP カバー写真の 「足」 に表現されていた妖艶なイメージ。 これが、続編でも膨らみます。 いやぁ、昔は、あの 「足」 の写真だけで 興奮していたなぁ(笑)。
ストーリーは とっても面白い。 知りたかった願望と期待感を裏切るものではありません。 だけど、もう十分かな。
小説だから、非日常的な設定のドラマになっています。 だけど、二人はごくごく普通の夫婦。 ひょっとすると、「その後」 は 知らないままの方が、想像を膨らませて良かったかも。
今宵は、サイモンとガーファンクルを聴こう。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします!
ブログランキングに参加中です ![](http://blog.with2.net/img/banner_02.gif)