撮影した 『黒崎尋常小学校 昭和16年卒業生』 の同窓会ビデオは、友人に依頼してダビングしました。 若干の編集を加えて。
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もちろん、母に渡します。 すると。 これからが もう、たいへんでした!
先ず自分が見て興奮(画面に自分たちが登場すること自体がね)しました。 続いて友人達を呼んで一緒に見て、大騒ぎ!
恩師が! 私が! 動いて! 喋って! 歌ってる!
友人の方々は、全員が 「私にも ビデオを頂戴。 幾ら掛かってもいいから!」 と母に詰め寄ったそうです。
早速、私に電話があって、「幾らでも払うから、欲しいそうよ。 『貸して』 って言われたけど、断ったわよ!」
要りませんがな、ダビング代など。
10本ダビングして、母に渡しました。 得意満面で友人達に手渡したそうな。 親父の後日談によると、ね(笑)
その数週間後。 「あと5本!」
母からの電話。 隣のクラスにも 噂が広まったそうな。
「あと5本!」
今度は、そのまた隣に。
どうにか親孝行できた? いやいや。 この程度じゃ、親孝行とは言えんでしょう。 ずっと親不孝やったんやから。
それでも、母の喜ぶ姿は嬉しいものです。
それから19年して、母は逝去。 残念ですが、寿命です。 母の棺には、何度も見ていたビデオを入れました。
更に2年が経過して。 知人のお母様と うちの母が同級生だったと知りました。
奇遇ですね。 だけど、知人のお母様は、このビデオの存在は知らないそうです。 見たことが無いのです。 そんな話をして年が明けて。 マンションで荷物の片付けをしておりますと。
あったのです、これが。
ダビングしたのが一本だけ、残っていたのです。
驚きました。 知人に連絡して、「差し上げますよ」 と。
そんな大事なものを、と言われましたが、正直言って 私には過去のものです。
母の棺に入れたとき、母と一緒に昇っていったものだったのです。 それが たまたま見つかって(!)、もしも、その方のお母さんに見てもらうことが出来れば、この21年間 封印していたビデオ・テープがお役に立つことになります。
それは、『物は生きている』 ということになるのです。 このテープが じっと待っていた活躍の場が与えられるのです。 そう考えて、こちらから御願いして引き取って頂きました。
知人は直ぐに お母様に お見せしました。 21年ぶりに見る 自分たちの同窓会の模様。 懐かしい恩師の話、同級生の姿。 全員で 『仰げば尊し』 を合唱する場面では、泣きながら見られていたそうです。
「生きている間に ビデオを見られたことを 感謝していました」
知人より そう伺って、私の方こそ御礼を申し上げました。 こちらこそ、有難うございます。 お母様に喜んでいただき、本当に幸せです。
物は生きています。
21年の封印から目覚め、喜んでいただき、自らの役割を果たすことが出来ました。 ありがとう!
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