マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

経営者セミナー ③

2006年05月31日 | 喜働

学べば知識が増えます。 しかし、知識は素材に過ぎません。 知識は、目的を達成するために生かされて、はじめて価値を持ち得ます。

いざ実行してみると、障壁や疑問にぶつかります。 失敗を繰り返します。 この時。 既に実践している方たちの凄さに気付くのです。 尊敬の念が生まれ、学ぼうとする謙虚さ・素直さが出ます。

学ぶ姿勢が根底から変わってくるのです。 自分で行わない限りは、このことに気付きません。

「実践する」 とは、このことを学ぶことです。 知識を単なる素材に留めず、世のために、ある目的のために活かすことを学ぶのです。

守・破・離。 学べば、ひたすら真似ることを続けます。 すると、独創性が現れることがあるそうです。 この時、実践することの喜びがあるそうです。 学び実践することがオリジナル性を生み出すのです。


経営者セミナー ②

2006年05月30日 | 喜働

昨日、先輩から投稿して頂いた言葉です。

「徳」 を積む。 言うのは簡単だけど、行動となると日々のことで難しいですね。 「陽徳」 と 「陰徳」 があるそうです。 「陽徳」 とは誰にも分かるような行動。 「陰徳」 とは人知れずにする行動。

背中に積まれる徳は 「陰徳」 の方だそうです。 それが増えると 「人徳」 となり、次は、「神徳」 へと成長していくそうです。

先輩、ありがとうございます!

以下は、セミナーで学んだことです。 7つの基本動作。

1.あいさつが示す人がら、躊躇せず先手で明るくハッキリと。

2.返事は好意のバロメーター、打てば響く「ハイ」の一言。

3.気づいたことは即行即止、間髪いれずに実行を。

4.先手は勝つ手5分前、心を整え完全燃焼。

5.背筋を伸ばしてアゴを引く、姿勢は気力の第一歩。

6.友情はルールを守る心から、連帯感を育てよう。

7.物の整理は心の整理、感謝をこめて後始末。

知識を学ぶことは大切です。 そして、実践してこそ知識は磨かれます。


経営者セミナー ①

2006年05月29日 | 喜働

27日・28日と、一泊で倫理法人会の 「経営者セミナー」 に参加しました。

メインテーマは 『喜働』 。

倫理は、どこに行けば顧客に会えるかとか、どんな商品が売れるか、などは教えてくれません。 ただ、経営者として、人間として、どう生きていくべきかを教えられます。

困難や苦しみにぶつかっても、目標や志を忘れずに、粘り強く課題に取り組む。 それには旺盛な気力が必要。 気力の源泉は、両親に対する恩の意識。 命の根元につながる。

恩の遡源。 遡源とは元にさかのぼることです。 親の恩を忘れない。

「両親レポート」 を書きました。 十三回忌を迎える父と、喜寿になる母。 生かされていることへの感謝。 その念が深まるだけ、生命の躍動につながります。

誰よりも良く働き、努力をする。 自己の能力を高め、世のために己を働かす。 それが喜働である。 働くことが即ち生きること。 人の価値は、その人の働きによって決まる。

自分を律する。 決意したことを行えば生活に節(ふし)が入る。

夜。 部屋に集まり、経営者同士で語り合い。 ある方が、「そう努力してないのに、全て上手く行く人が居る。それは、その人の親などが徳を積んでいるからだと思う。世に貢献し徳を積むべく頑張っている」 。 そう話されたのが印象的でした。

とても有意義な時間と、多くの出会い・知己を得ました。 感謝。


高層マンション子育て ③

2006年05月26日 | 子育て

個人的な見解として。

分譲マンションの歴史は30年余りです。 住居形態としての歴史は浅く、これから課題が露見すると考えます。 一番の不安はコミュニケーションに関わる問題です。

国の指針は、老朽化すれば話し合って建て直しなさい、ということです。 その時に、多様な事情を抱えた世帯間の思惑が一致するのか? 建て直し決議に反対して住み続けようとすると、強制退去させられるのか? 国政レベルでも上手く行かない 「民主的な運営」 を託された 「管理組合」 で、そういう話し合いが出来るコミュニケーションの土壌を形成出来るのか?

近年は高層マンションがブームです。 しかし、私は、お勧め出来ません。

買ってはいけない、と言うまでの根拠はありません。 ただ、今のマンションが抱えている(あるいは抱えるかも知れない)課題以上の問題を内包しているように感じるのです。

特に、これから本格的な子育てを開始する世代の方は、慎重に選択することをお勧めします。


改悪

2006年05月24日 | 民生委員

昨日、八幡西区民生委員「地区会長研修」で、豊前市の社会福祉法人 恵光園を訪れました。

知的障害者を対象に、170名の入所者と30名の通所者が自立を目指しています。 他にグループホームや短期入所の受け入れ。 作業訓練棟以外に、乗馬療法や園芸療法など先験的な療法が行われています。

ここで伺った話。 私は初めて聞いた話でした。 翌日になっても、憤りが押さえられません。

話の概要です。

この4月から 「障害者自立支援法」 が施行されます。 そうすると、従来は県の事業だった 「障害者相談支援事業」 が各市町村の責任に転嫁させられます。 10月からです。

同時に、就労・自立のため入所施設に居る期間に制限が加えられます。 入所可能期間は2年間です。 原則として継続入所できるのは50歳以上でかつ要介護度4以上の人に限られます。

これらの事は何を意味するのか。 それは、多くの障害者の方が地域に戻ってくること、相談機能が地域に求められるということです。

「地方分権」 の美名の元に地域に障害者のケアが任せられます。 問題は二つあります。 一つは、地域に受け入れのための人材確保やシステムが出来ていないこと。 もう一つは、結果として地域格差が生ずること。

何故、拙速に地方に責任を転嫁するのか? それが 「小さな政府」 の目指すことなのでしょうか?

私には、弱者を切り捨てようとする、国家的な欺瞞としか思えません。 根本的な歳費削減が先決ではないでしょうか? 国立大学の独立行政法人化など、小手先の歳費削減などより、権益部分にメスを入れるべきだと考えます。

昨日の新聞を読むだけでも…

国費の無駄遣いをチェックすべき会計検査院で、1千万円以上の発注の内、8割が随意契約。 職員8名中、6名を検査院OBで占める財団法人などへの随契です。 この財団法人では 「情報収集」 ための新聞切り抜きなどを請け負っていたそうです。

社会保険事務所では4万人以上に対して、あたかも本人申請があったかのような偽装で、保険料納付の免除や猶予を行っています。 保険料未納率が低くなっている、と見せかけるための組織的な操作だそうです。 損保ジャパン副社長から登用された村瀬長官の掲げる 「納付率向上」 に対する現場のプレッシャー、という見方が記載されていました。 実態の真偽はどうなのでしょうか?

外部評価を上げるために数字を誤魔化すことが厚生省や社会保険庁の目標であったのなら、村瀬元副社長は最適任だったのでしょう。 同日の一面は、損保ジャパンが、禁止されている生保料立て替えで業務停止処分になると報じています。

裏金問題や随契問題で追求された社会保険庁には、もはや自浄能力さえ無いのでしょうか?

こういう記事を読んでから 恵光園で 「障害者自立支援法」 の話を伺ったため、憤る気持が高まってしまいました。

参加した民生委員さんは、「私たちに、今以上の支援・サポートを要求されても対処出来ないのに、何が支援法よ!」 と同様に憤っておられました。 私を除けば、役員さんの平均年齢は六〇代後半。 こうした民生委員さんのボランティア活動にも限界があります。

地方や現場の実態も知らず中央だけで決める政策、勝ち負けが全てで弱者を放り出す政策、それらは日本を亡ぼし兼ねません。

藤原正彦さんは 「情緒に欠け論理的思考能力だけが優れているタイプが一番困る」 と言っています。 全く同感です。