前回の記事で僕が
オバケQ太郎なみに犬が苦手
ということが分かって頂けたと思います。
それ以来ほんとに犬が苦手になりました。
チワワにさえビビる始末。
一度チワワを飼ってる人の家に上がったのですが、
もういつ噛まれるかヒヤヒヤしました。
かの太宰治も「畜犬談」という文章で犬の恐ろしさについて語っています。
私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰(く)いつかれるであろうという自信である。私は、きっと噛(か)まれるにちがいない。自信があるのである。よくぞ、きょうまで喰いつかれもせず無事に過してきたものだと不思議な気さえしているのである。諸君、犬は猛獣である。
(中略)
エスやエスやなど、気楽に呼んで、さながら家族の一員のごとく身辺に近づかしめ、三歳のわが愛子をして、その猛獣の耳をぐいと引っぱらせて大笑いしている図にいたっては、戦慄(せんりつ)、眼を蓋(おお)わざるを得ないのである。不意に、わんといって喰いついたら、どうする気だろう。気をつけなければならぬ。飼い主だから、絶対に喰いつかれぬということは愚かな気のいい迷信にすぎない。あの恐ろしい牙のある以上、かならず噛む。
このような冒頭で始まるのですが、読みながら大笑いしてしまいました。太宰治という人柄がよく分かります。
そんな太宰治がひょんなキッカケで犬を飼うことになり、最終的には犬に愛情を抱くようになるのですが、その気持ちも分かります。
苦手だけど、犬ってカワイイですよね。
嫌いではないのです、苦手なだけ。
スーパーの店先なんかで、ご主人の買い物を寂しそうに待っている犬の姿なんか見ると、もうムツゴロウモード突入。でも触れない。
犬ってなんてカワイイんだろう、とは思います。猫のほうが好きですけど。
そういえば、幼い頃に徘徊していた無数の野犬も、
小学校高学年になる頃にはピタリと見なくなりました。
なんでだろう、と思い、母に訊いてみました。
「たぶん、保健所に連れていかれちゃったんだね」
ホケンジョがどういう所か、まだ僕には分かりませんでしたが、
なんとなく犬にとっては良くない所だろう、とは思いました。
それ以来、遊んだ帰り道にふと野犬がいなくなったことを思いだすと、
夕日に染まる町の風景がちょっぴり悲しく見えました。