株価もついに9000円を割り込んで、経済も踏ん張らないといけないというのに、原発の状態が一向に好転しない。処置に当っている作業員の方も決死の作業をしているのだろうから、もうただ静観するしかない現状である。
福島第一原発には六基の原発があり、そのうち4~6号機の三基は地震当時、定期検査中で原子炉は停止していた。
だが、停止中だったはずの4号機で15日朝になって、水素爆発が起き、原子炉建屋が損傷し、高濃度の放射能が環境に拡散した。
一方、2号機でも深刻な事態が起こっている。最初は可動していた3機のうちで一番被害が少ないと楽観視されていたが、14日から急速に水位が下がり、空だき状態が続いてしまった為、現状では格納容器が一部破損し、更に核燃料の一部が溶ける炉心溶融も起きたらしい。
そうなると現在どれくらいの放射線が外部に漏れてしまっているのか、ここに注目しなければならない。
3号機付近では「毎時400ミリシーベルト」の放射線量が午前中に観測された。これは「身体に影響を及ぼす可能性のある数値」(枝野幸男官房長官)とされている。
400ミリシーベルト・・。
ちなみに放射線量とそれが及ぼす人体への影響について、比較的分かりやすい表があるの。言葉で400ミリシーベルトだ、マイクロシーベルトだと言われても、ハッキリ言って素人は混乱するだけである。
1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
この表でも分かるように、人間は普段から少なからず放射線を浴びている。自然界からの放射線、レントゲン撮影時など。
自然放射線としては、人体は年間およそ2.4ミリシーベルト浴びているとのこと。
2000ミリシーベルト→5%致死線量(被ばくした人の20人に1人が死に至る線量)
4000ミリシーベルト→50%致死線量
7000ミリシーベルト→100%致死線量
と言われているとのこと。
3号機付近では「毎時400ミリシーベルト」の放射線量が午前中に観測された。この数値はこれまでの数値とは桁違いである。単位が毎時なので、毎時間400ミリシーベルト浴びることになるので、5時間もいれば2000ミリシーベルトに至ってしまうということなのだろう。
これが他の関東地域にどれだけ拡散しているのかというと、昨日観測した値では、栃木で最大時で1時間当たり1.318マイクロシーベルトを観測。過去の平常値は0.03~0.067マイクロシーベルトで、今回は最大部分と比べても19.7倍に達した。埼玉は1.222マイクロシーベルト、東京は0.809マイクロシーベルト。
健康に影響を及ぼす値ではないが、楽観視はできない。既に動ける人は西日本へ移動しているという噂もある。まぁ避難できる人は避難するに越したことはない。
だが、てTVのニュースでも言っていたが、タチの悪いデマも多く出回っているらしいので、ソースの確認できないインターネットの掲示板やツイッターなどの情報を鵜呑みにして、情報源も確認しないまま他人に伝えてるのだけはやめて欲しい。
ツイッターも掲示板もやらないから、どの程度かは僕も分からないが。
とにかく一刻も早く原発だけでも落ち着きを取り戻して欲しい。