アンテナ工事も完了したとの事で、足早に家路に着く。
部屋に入り、まずアンテナ線を探す。窓際とか言ってたよな。どこだ。コレか!?電話だ。
窓際!どこだ!
ハッ。視界ギリギリに垂れ下がる線を発見。その元を追ってゆくと、天井をぶち抜いて垂れ下がってました。
どこが?
ぜんぜん窓際じゃないしぃ、これじゃ模様替えでテレビの位置変えれないしぃ。
まぁ、いい。ついに我が家にも地デジ(アンテナ線)襲来。
ふーむ。あれ?アナログのアンテナと形状一緒じゃん。
てことは、アナログのテレビに、このアンテナ線ブチ込んだら、普通に写るんじゃない?
ほら入るよ。ほれほれほれ。テレビのアンテナ、DVDデッキのアンテナ、代わるがわるブッ挿してみる。
うー写らんなぁ。でもこれで写ったら誰も地デジTV買わなくない?
あきらめかけた、その時!
あれ?アンテナが入らなくなった。一度完全に抜いて、中を確認してみる。
ギャーッス!アンテナの真ん中の棒みたいなのが曲がってるッス!
これじゃ運動会の予行練習で骨折しちゃったみたいな、微妙にせつない感じになるッス。
第二次アンテナの真ん中の棒サルベージ計画要項。
小指の爪先に棒を引っかけて、ひとおもいにクイッと!があああ、爪肉に棒が刺さった!
痛い!爪の肉は痛い。血が滲んでる。
これが本当の血デジか。て、言ってる場合か。サルベージ無理。
どうすんの?アンテナ業者の人に、「あのう、昨日工事してもらったアンテナもう壊しちゃったんですけど。え?いえ、線の挿す方のヤツです。え?そうです。まだ地デジのテレビは無いですね。はぁ、そうです。なんかテンション上がっちゃって。えぇ、すみません。」
みたいな問答をしないとならないのか。
簡単に部品交換できないの?と箱みたいになってるヤツをイジっていると、パカッと開いた。中には線が入っていた。
これならこの箱みたいなヤツ買ってくれば簡単に交換できるじゃないか。
ふははは。アンテナ風情があまり舐めないで頂きたい。
って、部屋でひとり何やってんだ。