無知の涙

おじさんの独り言

ハイスクール落ガキ「告白」1

2010年08月23日 | 思い出
そうして夏休みのほとんどを補習に費やすことになり、補習初日に学校へ行ってみると、教室には男女合わせて7人くらいいた。


もちろんフテブテくんもいた。


そして驚くことに、僕の好きな女の子までいた。


バカな。
テストの結果に成績表まで見せてもらったが、優等生そのものだったハズ。

「あれ?どうしたの?まさか補習じゃないよね?」
と聞いてみると、

「部活までの暇潰しよ。夏休みの宿題やろうと思って」
と彼女は答えた。

暇潰しに学校へ・・・
頭の良い人の考えることは分からない。


彼女の名前はNさんと言う。

成績優秀、スポーツ万能、真面目だけど明るくて、
よく笑う女の子だった。


彼女が教科書を忘れたので見せて欲しいと言ってきたのが最初の会話だった。


中学まで男女の席はピッタリとくっついてたから隣の席の子と同じ教科書を見ることが出来たのだが、高校は何故か隣の席が離れていたので、一冊の教科書を一緒に見るというのが難しかった。


かと言って、わざわざ机をくっつけるのも恥ずかしいので、僕の教科書をそっくり貸した。

その行為に対して彼女は戸惑っていたが、授業が始まってしまった。


上手くやり過ごせると思っていたが、そういう時に限って余計な注目を浴びてしまったりするものである。
僕が教科書も開いてないことに教師が気づいて怒られた。忘れました、と言ったら更に怒られた。

「忘れたなら隣に見せてもらえ!」
と一喝され、結局は彼女に見せてもらうことになってしまうというカッコ悪いパターンになってしまった。

授業が終わったあと、彼女は僕に謝った。

貸したのは僕なのだから、別に気にすることはないのだが。

かえって彼女を困らせたのではないかと内心モヤモヤしていた。

「怒られに学校来てるようなもんだから」みたいなことを僕は言った。

Nさんは笑った。

「もっと怖い人かと思った」とNさんは言った。

は?

「いつも怖い顔してるから」

すみません、こういう顔なんです。


彼女と仲良くなったキッカケは、そんな経緯であった。

それから少しずつ話し始め、気づいたら好きになっていた。




補習ということもあり、
座る席は自由だった。

彼女がいつもの席に座っていたので、僕もいつもの席に座った。

来なくていいのに、
フテブテくんが後ろの席に来た。

Nさんに余計なこと言わないでくれよ、と願うのみ。


そして担任の女教師が入って来て、授業を始めた。


授業の内容は1学期の授業の復讐で、最後には小テストが行われた。

補習は昼前には終わった。


そして補習が終わると、
Nさんは部活へ行ってしまった。

フテブテくんが一緒に帰ろうぜ、と言ってきた。

フテブテくんの横には女の子がいた。確かフテブテくんの好きな子だったハズ。

「俺達つきあってんだよ」とフテブテくんが言った。

マジでか!
なななんという行動の早さ。

お前に「迷い」という期間はないのか?


そうして2対1で帰ることになった。

フテブテくんの彼女はIさんと言う名で、明るく気さくな女の子だった。


Iさん「いつもムッとしてるから、もっと怖い人かと思った」

すいません、こういう顔なんです。


Iさんは地元らしく、駅前で別れた。

「俺んち来ない?ギター買ったんだよ」とフテブテくんが言った。


おお、ギター弾いてみたい。

という理由でフテブテくんの家に遊び行くことにした。


駅から歩いてすぐの所に
フテブ邸はあった。

で、でかッ!
家、でかッ!
えっ、もしかして金持ち?


複雑な思いでフテブテくんの後について室内を歩いていると、左横に扉が空いてる部屋があったので、チラッと中を見てしまった。

すると、そこにパンチパーマを掛け、室内なのに茶色いサングラスをして新聞を読んでるデカイおっさんがいた。

ヤクザが現れた!
 たたかう
→にげる
 じゅもん
 どうぐ


逃げる間もなく、そのヤクザが僕の気配に気づいて、こちらに顔を向けた。

「おう、帰ったのか!」

え?何が?
帰ったというか、今すぐ帰りたい気分ですけど。


「あれ?お父さん帰ってたんだ。早いね」とフテブテくん。

何故か普段のフテブテしい態度は微塵もなく、なんか素直な感じ。

いや、まあ、この親父さんなら素直にならざるを得ないが。

フテブテくんが小声で耳打ちした。「うちの親父厳しいから、ちゃんと挨拶してくれ」

そんなの聞いてない。

くそう、失敗したら海に沈むのか。

僕はどこで聞いたんだが、どこで覚えたんだかよく分からない丁寧語を駆使して挨拶した。


「いやいや、こちらこそ息子がお世話になってます。どうですか、息子は人様に迷惑かけてないかね?」

少し。

「こいつはあまり物を考えずに行動するところがあってね」

だいぶ。

「それで中学の時はだいぶ辛い思いをしたようです」

イジメの話か。
知ってたのか。

「お父さん、もういいでしょ!恥ずかしいよ」とフテブテくんが慌てて制止する。

恥ずかしいのは、お前の言葉使いだ。

「そうかそうか、寿司でも食いに行くか!」

なんで!?
今の会話で寿司にたどり着く要素あったか?

新たなゲーム(改)

2010年08月22日 | ゲーム

ぼくのなつやすみ2を終えて、早速取り掛かったゲーム。
それがこの写真。

ぼくのなつやすみ2の主人公だった
ボクくんの5年後を描く物語。

その名も、
俺の夏休み

あの素直で可愛かったボクくんも
すっかりヤサグレてしまい、
あの富海で過ごした夏はすっかり記憶の彼方。

あの頃のボクくんを取り戻させる為に、
タケシとシゲルが、いま立ち上がる。


と、いうのは真っ赤なデタラメ。
喧嘩番茶4というゲームです。

ぼくなつ2を買うときにパッケージを見て、
次に買おうと決めてました。


紅南高校のテッペンを取るために入学した主人公。
さっそく紅南最強と言われる阿久津に勝負を挑むが、
まるで相手にされない。

なんとか阿久津を振り向かせる為に、
主人公はまず1年のアタマになるべく
闘争を開始したのであった・・・

というわけで、なんかクローズまんまですね。

で、プレイし始めましたが、
期待を裏切らない出来栄え。
これは楽しい。

学校内には1年~3年までいて、
片っ端から倒してゆけば良い。

そして相手をブッ倒して校章を貰って、
徐々に支配してゆく。

だが、全部で生徒は300人くらいいるし、
3年は圧倒的な強さなので、
そう簡単には制覇できません。

着実にレベルを上げる必要があるわけです。

マップも広く、他校の生徒ともケンカできるし、
モードを変えれば他県の番長とも戦えて
レベル上げできます。

龍が如くを若干操作性悪くしたような感じなので、
龍が如くのようなアクションが好きなら楽しめると思います。

ストーリーさすがに龍が如くと比べると浅いですけど。

主人公の髪型、色、服装なども自分好みにカスタマイズできます。
最初の写真が僕のカスタマイズ。

髪・・・ツンツンヘアに色は銀
顔・・・刃物傷
服・・・黒のタンクトップに制服ズボン
腕・・・変な模様の刺青

と、我ながら趣味悪い。

出す技もレベルが上がれば色々と覚えてゆき、
それも好みで組み合わせて連続技が出せる。

喧嘩番長4、なかなかツボです。

 


ケイゾク2

2010年08月18日 | SPEC
なんと10月から、ケイゾク2が始まるとか。

待ちに待って待ち切れず、もう忘れてましたよ。


日本のドラマで何度も何度も繰り返し観るくらいにハマったのは、このケイゾクだけ。

謎解きものとしては、ちょっと無理あるような展開も多々ありましたが、それがケイゾク。


妹を死に追いやった主犯への復讐に生きる男、渡部篤郎が演じた真山刑事がカッコ良すぎた。


また真山・柴田コンビが見られると思ったら、キャスト違う・・・。

ケイゾクしてないじゃん。

ぼくのなつやすみ2クリア

2010年08月17日 | ゲーム

PSPのぼくのなつやすみ2を買いました、という記事を書いたのが6/27なので、1ヶ月以上かけて、昨日ようやくクリアしました。

ようやくと言っても、プレイしていれば誰でもクリアはできますが。

今回は仕事した後はプレイしない、仕事休みの日にしかプレイ、というスタンスにしていたので、それでけっこう時間かかりました。

総評としては、
プレイする前は沈没船やナゾナゾ姉妹などの追加要素がどう転ぶか心配してましたが、見事に「ぼくのなつやすみ」の世界観を壊すことなく、より楽しむ為の要素として活きていました。

PS2では絵日記は寝る前に書くだけでしたが、今回はイベント的なことがあれば、そのつど書くことができるのも良い追加要素でした。

あんな中身の濃い絵日記を見たら先生ビックリしますよ。

あと、やはり音が良い。
実際に録音したものなんだろうけど、夕方のヒグラシやスズムシの鳴き声がちょっと切なくて、ぼんやり聞いてると、ついつい心地好く、ウトウトと寝てしまったり。BGMとしても楽しめるという。


10点満点としたら
8,5点。

-1,5点の理由は、
雨の日が欲しい。
31日ずっと晴れなので。それもイベント的なやつではなく、ランダムに。雨の日しかできない遊びや、雨の日しか起こらないイベントなどもあって良いかと。雷とか。

それと、もう少し時間の流れを遅くして欲しい。一番ゆっくりにしても、トッテン山に行けるようになる頃にはかなり慌ただしい。効率よく回る為に、どうしても行動がパターン化してしまう。

移動時間を短縮する為にわざと溺れたり、蜂に襲われたりするのは、あまり良い気分ではないので。

作り手は2周、3周とプレイして欲しいから、ある程度の時間制約は仕方ないかもしれませんが。



個人的には、今回は時間かけただけあって中身も濃かったです。

昆虫採集も頑張ったし、釣りも頑張った。コンプリートはできなかったけど。

昆虫だけでものスゴイ数がいますので、一周目でコンプリートするのは難しい。


そして何度プレイしても、
あのお別れパーティーと、8/31日の寂しさはなんとも言えない。

叔母に「ボクくんが本当の息子になってもいいよ」と言われ、ボクくんが「ボクも叔母ちゃんが・・」と言ったところで、本当のお母さんに悪いと感じで思い止まるところや、

別れの朝、叔父が最後に「忘れものないか?」とボクくんに聞く時の声が、いつもおちゃらけてる叔父の声と違って、本当の親父が息子に言うような優しい口調で、お別れ感が倍増。


こういう素敵な夏休みを過ごせたら一生忘れないだろうな。

というわけで、
PSPぼくのなつやすみ2、
オススメです。

ハイスクール落ガキ「留年決定!?」

2010年08月16日 | 思い出
停学が明けた。

先生から確認の電話を取った後、学校行ってない友達の家で他の友達が帰って来るまで桃鉄をやるのが僕の日課だった。

久しぶりの学校。
他クラスのフトシ君とも仲良くなれたし、だんだん楽しくなってきた。

隣の席の女の子とも仲良くなれた。

だが、フリーターの道を選んだ友達がスーパーファミコンを買ったせいで、僕はファイナルファンタジー4に夢中になり、休みがちになっていた。


そうして時は過ぎ、期末試験も終わり、世間は夏休みを迎えようとしていた。


僕は隣の席の女の子が好きになり、フテブテくんもクラスに好きな子がいるらしかった。

「一緒に告白しようぜ!」
とフテブテくんは言った。

いやいやいや。
アホ。


ほどなくして期末試験の結果が返ってきた。

思っていたほど悪くない。
ホッとしていると、担任の女教師が突然言った。

「あんたもうテストの結果関係ないから。留年だから。」

ななななんですと!?

「ちょっと待って下さい!1学期で留年になるんですか?」

「そうよ。あんたどれだけ1学期で休んだと思ってるの?休みだけじゃない。遅刻に早退も多い。まさか停学が有給休暇だとでも思ってないわよね?停学だって欠席扱いなのよ?」


そんな・・・
停学はカウントされないとフテブテくんが言ってたのに。

ガックリと肩を落とす僕。
まさか、留年とは。


そんな僕にフテブテくんが声を掛けてきた。

「なあ、一緒に告白しようぜ!」

うるっさい!
一人でしろ、そして帰れ。

チッキショウ、こんなアホ高校でダブったりなんかしたら、笑い者じゃないか。

退学。
もはやそれしか道はない、のか?

自業自得とは言え、
中学の恩師たちが必死に入れてくれた高校なのに、俺は何やってるんだ。


翌日。

女教師から職員室に呼び出された。

「留年なんかしたくないわよね?」

「はい」

「じゃあ最後のチャンスをあげるわ」

「え?」

「補習よ。夏休みずっと。お盆と日曜以外はずっと学校に来なさい。1回でも遅刻したり、休んだらダメよ。できる?」

「やります!」


こうして夏休みの補習授業が始まった。


次回「告白」