ベニヤ板の絵本の刷り見本ができてきました。
いすが夜の道をひとりでカタコト歩いていく絵と、
明るい林の中にいる絵。
わたしの一番好きな2場面です。
絵の試し刷りなので、文字はまだ入っていません。
(なんだか文字がないほうがきれい…)
紙は2種類。
マットコート紙(ユーライト)と上質紙(ハミング)。
それに製版方法が2種類。
ドラムとフラット。
ふつうの紙に描いた絵の場合は、
ドラムスキャナという円筒形のキカイにぐるっと巻きつけて
色分解してデータ化する、らしい、のですが、
今回は板なので、ドラムじゃなく、カメラで複写したもの。
フラットは、平面のスキャナで直接とったもの。
(…ですよね、イーノさん?)
計4種類の見本をくらべて、木目が見えないとつまらないし、
あまりくっきりしすぎても、雨降りみたいになるので、
ほどよく、奥行きの出る組み合わせでお願いしました。
こうやって、ひとつひとつ着実に先へ進んでいきます。
たとえゆっくりでも、前進は、気持ちがいい。
停滞や後退もいろいろあるんだけど、
まあいいや、それは。
(って、テール君なら、言うでしょう)