車で20分ほどの町に大きなホームセンターがあります。
棚板も、金魚の餌も、プリンタの詰め替えインクも、
ほうきも、お鍋も、洗濯せっけんも、大根の種も、
たいていのものはここで間に合うので便利です。
困るのは、売り場が広くて棚も大きいため、
一緒に行った人と必ずはぐれてしまうことで…。
家庭用だけでなく、農業や建築関係のプロ用の道具も
いろいろ売っているので、見るのが面白いのです。
天井からぶらさがってる巨大手提げ袋(1トン入り)は
いったい誰が何にどうやって使うんだろう、とか…。
カラビナっていう金具の一番ちっちゃいのは
キーホルダーにするとよさそう、とか…。
農機具の商標には昔ながらのものがあって、
ラベルのデザインが素朴でレトロです。
猫印の鎌(にんまり笑った変な猫のマーク)や、
金象印のスコップ(鼻でスコップ持った象さんの絵)は
うちでも買ったことがあります。
〈男たちの熱き挑戦〉
何だと思います? 作業用の地下足袋。
〈一家に一本 備えあれば憂いなし〉
こちらは人の背丈ほどもある鉄のバール。
憂いなしはいいけれど、重くて持てない。
キャッチコピーが力強さを通り越して強引ですよ。
〈トタン釘 目安 六尺 十二本〉
これなんか、まるで川柳のようではありませんか。
行くたびに、感心して、みとれます。