閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

狐の孫娘

2006-09-29 08:25:26 | 日々

キツネノマゴが咲いています。ピンク色のぽちっとした花。
おとなりには、カラスノゴマ。こちらは黄色の花。
たいてい同じ時期に同じような場所で咲くので
このふたつ、セットでおぼえています。

キツネノマゴは、短い花穂を孫狐の尾に見立てたものか?
と図鑑にはあります。
狐の名のつく草は、どれも茶目っ気のある感じで、
野山で遊んでいるみたい。
一方、犬、鴉、雀がつくのは、なじみのある何かに
似ているけど違うよ、という植物が多いようです。
カラスノゴマは、種が胡麻みたいだから。
そうか、種のほうを見てたんだ、昔の人は。

植物の名前は面白い。
ときどき、ものすごく凝った命名もあります。
山でたまに見かけるコシオガマ。
ぎざぎざの切り紙細工みたいな葉が特徴で、
花だけでなく「葉まで」美しい…というので、
「浜で」見られる「塩釜」にかけてあるのだとか。

カスマグサは、カラスノエンドウとスズメノエンドウの
中間ぐらいの草で、「カ」と「ス」の「間」だから…って、
そんな冗談みたいな名前でいいんだろうか。

吉祥草、立浪草、踊り子草、仙人草、風露草…
漢字で書いたほうが心ひかれる名前もあります。
銀竜草、別名を水晶蘭…なんて、見てみたいでしょう。
でも、幽霊茸とも言います、って聞くと「きゃー」ですね。

30年くらい前に出会ったタカサブロウという草。
いかにも何かいわくがありそうだけれど、
名前の由来ははっきりしていないそうです。
呼び捨てでは失礼な気がして、
「タカサブロウさま」とお呼びしていましたが…
(だって、お武家様みたいでしょう?)
あの場所で、今もご健在でしょうか。


ところで。
アクセスカウントがとつぜん倍になったので
ナニゴトカ?と思ったら、先日のお菓子の名前に
つられていらしたお客様が多かったようでした。
ふふ、食欲の秋、ですね。

(ええ、あれはほおんとにシアワセに美味しいの!)

コメント
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