閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

水玉学入門・その4

2013-04-29 11:24:10 | 日々


その1と、その2に、けっこう間違いがありましたので、
訂正を兼ねて・・)

休日の朝、偶然につけたTVで、
植物写真家の埴沙萠(はに・しゃぼう)さんが
植物の水玉の撮影をしておられた。
おおっ、と思わず乗り出して見入る。

夏の蒸し暑い夜、ちょうど人が汗をかくように、
植物が根から吸い上げた水分が葉からにじみ出てくる。
撮影された映像では、ワレモコウの葉のぎざぎざの
とがった先から水玉が押し出されるように生まれる様子が、
連続写真ではっきりとらえられている。

あれ?
水玉がころがってひっかかる、のではなく、
最初からここにできて、そのままとどまっている??

調べてみたところ、これは「出水」という現象なんだそうだ。
植物の葉には、呼吸をするための「気孔」という穴があるが、
それとは別に、「水孔」という排水専門の穴をもつ植物もある。
地温が高く、根のはたらきが活発で、空気中の湿度が高く、
さらに蒸散のできる気孔が閉じているようなとき、
(つまり蒸し暑い夏の夜などは好条件)
植物の体内の余った水分がここから押し出されてきて、
水玉ができる。

水孔は、すべての種類の植物にもあるというわけではなく、
若い葉に多くて、古い葉にはないそうだ。
そして、「葉の先端や葉脈が終わる葉の縁の部分、
鋸歯の先端付近などに見られる」とのこと。
な・る・ほ・ど、そうかー。

こちらのサイトを参考にさせていただきました)

そして、明け方の気温が低ければ、すぐに蒸発せず、水玉になって残る。
気温が低いほど表面張力が高いので、大粒のきれいな玉になる。
・・という閑猫推理は、たぶん、合っていると思います。


埴沙萠さんは、もとは植物学者で、植物の美しさに魅せられ、
ずっと見ていたくて写真家に転身したとのこと。
プロの技術や機材はとうてい真似できるものではないけれど、
どんな草でも可愛くて面白くてしょうがないというまなざしの
とらえた一瞬の映像は、どれもわくわく驚きにみちて素晴らしく、
「うわー、うわー」と言いながら見ておりました。


で、そうすると、いつのもスギナ水玉や、



苺の葉の水玉や、


なぜかいつも異常に水玉率の高いケシ科のムラサキケマン、

(この大粒のじゃなくて、葉先の小さいのです)


それに、えーっと、これは何でしたっけ? オランダミミナグサ?
(拡大しすぎてわからなくなってる・・笑)


などなど、こういう水玉たちは、
雨や夜露が「うまくくっついて落ちない」んじゃなくて、
「葉っぱからにじみ出てとどまっている」状態なのかな?
どうなのかな?
両方あるとすれば、見分ける方法って、あるんだろうか?
と思うわけですが、そこはたぶん顕微鏡レベルの話になるので、
うーん、わかんなくても、いいよね、キレイだもん。
と、いまいち科学的ではない閑猫の頭であります。

 

本日のにゃんこ。

真鈴せんせえ~。読めないんですけど、朝刊。

「あら、新聞が読めなければ、テレビをみればいいじゃない?」

だーかーらー、番組表がアナタのおなかの下なのっ。

 

 

コメント
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