水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

器のカランカラン鳴る宵は

2017年05月24日 23時41分00秒 | 詩編
何かが、音を立てて スクランブルエッグマン 酔いに酔って、おどける暇つぶし三百年。 たまに、拭き取った憎しみでさえ、肉じゃがの銀河に放り込まれる。 適切な騙し言葉に、明日の悲しみを吸い取られ、にっちもさっちもいかないように、あばたもえくぼの夕暮れが去っていく! ああ、青春とは永久の後悔の祈り、 呆れるほどに、繰り返される過ちとその輪舞曲。 冷たさの真理は、ワルツの悪だくみのように、言葉を誘 . . . 本文を読む

セックスマイナーボヘミアン

2017年05月23日 22時46分43秒 | 詩編
パラパラと落ちる雪に 僕は春の桜が散ると見て よだれをダラダラ垂らして 眠気眼を擦っておろおろと歩く 道に迷ったんだ 青い思い出に 足を絡め取られて 今にも倒れ込んでしまいそうなんだ 何かの奇跡を期待して 3メートル先の未来も見えないくらい 近視眼的な思想に取り憑かれちまっているんだ また、ここから始められるかな? 神様と対話してるつもりでいた僕は、今度はきっと目の前の誰かとのやり取りに命を . . . 本文を読む

ああ夜空に描いた風景画

2017年05月19日 20時41分19秒 | 詩編
 凡庸な精神は  あの空の遥かなる高みへと上る  笑顔が咲いた  それぞれの夜の居間  東京は  乱れ打つ人ごみが  ターミナルを心臓として  郊外へ向かって  押し出されていこうとする  静かな夜を  待ち受けるために  凡庸な精神は  むしろ遥かなる時を追いかける  明るいネオンに彩られ  それぞれの人は思いおもいに輝く  静かな寝息をたてるこの街も  きっと誰かの幸福の宿  さ . . . 本文を読む

ラダー・ペイジ

2017年05月13日 22時40分30秒 | 詩編
 梯子状に僕の未来への道は  大空へ続いていて  まるで超高層ビルを追い抜くように  スラリと伸びている    僕の人生のBGMはモーツァルト  究極的にはリラックスしながら  地上3000Mでそれを大音量で流しながら、突き進んでいく。  驢馬がね!突然、嘶きだすから、  僕はたまげてフェンスを越えて  虚空に、投げ出されるんだ  そこで君が、酸素吸入マスクを持って突如として現れる! . . . 本文を読む

黄色い嘘が怖いお

2017年05月12日 23時06分23秒 | 詩編
市ヶ谷の街角で 雨に打たれた僕は思う 時速6kmの思考速度で ルビーの水滴が、悲しいまでに 僕の額を冷やして、地上へ逃げる 明らかなる過失の上に、天国があり なまじっか実家に帰れない理由ばかりが、頭に浮かんで トマトの戸惑いを、がぶりとかぶりつけば、名にし負わば…の一節が思い浮かび、一抹の不安なんていう有り体なフレーズで、喜びの息の根を止めようとする。 プリンが! 突然、舞いだした。そのまま、 . . . 本文を読む

蜃気楼

2017年05月10日 16時05分38秒 | 詩編
僕の目には、残像、残像…狂ったように、ああ、残像、残像、手を伸ばすと、そこは夏。 時のスピードを、肌で感じられなくなって幾つの夜が過ぎただろう。 あらゆる出来事が、胸を締め付けるように、存在している。 神さま、もう許してください。 あなたの手の中で踊る僕は、蜃気楼。 . . . 本文を読む

この呼吸から、

2017年05月08日 23時04分35秒 | 一日一句
 嗚呼、どうか、この僕を「呼吸」から、救って。救急の勢いで!  今、この世の吸っては吐く「無常」から解き放って  その代わりに、君にこの人生を捧げるから…?  え、そんな重荷ももう要らないって…? そうか。 そうか。この背中に背負った野菜カゴじゃなかった…十字架をダブって持つのは、できないって話か。  ところで、この十字架、背負う以外に何かに使えやしないんだろうか??  あー、ドラキュ . . . 本文を読む

遊戯あられもなく漫々

2017年05月08日 22時35分04秒 | 詩編
 くすぐってぇ…、ってんだがよぉ、こら、分かってねぇなあ。  何をおっしゃる、この膨らみを撫でてるだけじゃないの?  分かってねぇなあ、ソフト&ハード! ソフト&ハード!の繰り返しがたまんねえんじゃねぇか。  あえかな、漏れる息ってのを聴くためのこの一連の遊戯。  するも、しないも、偶さかの咳  そんな無粋はよしなって、何度云ってもよしなしごと . . . 本文を読む

見えなくなった愛の世界だけ

2017年05月07日 23時00分45秒 | 詩編
葛藤も懊悩もすべては、今 不可視の世界に飛んでゆく 連続性を孕んで廻る地球を 後目に見ながら、悠々と。 見つめ合う空間と時間に そのまま接吻するように 銀河は狂ったように翔る 闇で満たされた軌道上を 宇宙の果てでは 愛が踊っている その様子は僕ら には見えない。 . . . 本文を読む