コロナウイルスに負けるなシリーズ、10回目です。
前回、ニュージーランド先住民マオリの木彫テコテコを紹介し、家内の守護を託しました。
今回は、マオリのポウナム(Pounamu)です。
ポウナムは、マオリの伝統的石彫物です。マオリの装身具ですが、特別な意味をもち、大切にされてきました。
それは、ポウナムには、マオリにとって最も大切な価値であるマナ(Mana、威信)が宿っていると信じられているからです。マナは、金や物などではなく、目に見えない価値、日本の徳や品格のようなものです。
しかも、ポウナムの持ち主が、代わっていけばいくほど、マナが増すと言われています。したがって、何代にもわたって受けつがれてきたポウナムは、大きなマナを秘めている訳です。
ですから、自分で買うよりも、人からプレゼントしてもらう方が、有難みが増すことになります。
ポウナムは翡翠です。翡翠には、硬軟2種類ありますが、ポウナムは軟玉です。ニュージーランド南島の産で、街のショップでは、いろいろな形状のポウナムを売っています。
コル(Koru、シダ)の形のポウラム(4㎝)です。マオリの友人からプレゼントされた物です。
コルは、シダの新芽です。マオリにとって、コルは、平和、新生、成長、強さを象徴しています。らせん状の新芽は、永遠の運動、生命をも表しています。このデザインは、マオリの工芸品や芸術作品に数多くみられます。
マオリの友人夫妻と共にマオリ王誕生日記念会に出席した時のスナップです。この時、上のポウナムをいただきました。
マオリの習慣は、日本と似ています。礼を尽くして友人をもてなし、贈物の交換を行います。私が持っていくのは、当然、骨董。若い国ですから、明治以降のビンテージ物でも、喜ばれます。
このポウナムを身につけれけば、徳が増し、私の内なる生命力がコロナウイルスを撃退してくれることでしょう。
・・・・・・と、ここで問題が・・・・・マオリには、もう一つ、独特の習慣があります。ホンギ(Hongi)と呼ばれる挨拶です。二人が、額と鼻をつき合わせ、生命の息吹を分け合うのです。
街中でこの挨拶を見ることはありませんが、重要な儀式や正式の歓迎会には、ホンギが必須です。私も、マオリの友人たちと再会した時には、ホンギをします。
でも、コロナウイルスには、かなりのリスク有り。しばらくは、訪問を見合わせることにしましょう。