遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

大皿・大鉢13 見立て祥瑞花丸紋伊万里大鉢

2021年04月15日 | 古陶磁ー大皿・大鉢・壷

今日は、本来なら休ブログ日(下戸につき休肝日とは無縁)なのですが、昨日、古伊万里コレクターのDr.Kさんが祥瑞写丸紋の古伊万里鉢を紹介されました。

ひょっとして思い、あちこち探したところ、それらしき物が出てきましたので、七宝ではなく、陶磁器を、急遽、アップします。

古伊万里大鉢  江戸後期

径 30.5㎝、高台径 15.6㎝、高 8.7㎝。

 

福とも、乾ともつかない銘が書かれています(^^;

時代は江戸後期、それも幕末の品でしょう。

植物模様が全面に描かれています。

特徴的なのは、花木で丸紋が描かれていることです。

 

梅。

 

椿でしょうか。

 

ところが、品物を90度、回してみると・・・

上下に、丸紋がもう二つ浮かび上がるではないですか。

 

菊。

 

Unknown(^^;

 

裏面にも流水に丸紋が4つ浮かんでいます。

この皿のモチーフは、丸紋であるようです。しかも、それを、植物で描くとは憎い演出です。

どうやら、祥瑞丸紋を意識してデザイン化したのではないかと思われます。丸紋以外の、びっしりと描かれた葉は、祥瑞の地模様と考えられます。

ただ、祥瑞にしては、丸紋の配置がきれいな四つ割りで、そろい過ぎています。

まあ、見立て祥瑞としておくのが無難でしょう。

 

ところでこの大鉢、私が買った物ではありません。

神社の境内の骨董市で、つれあい殿が求めた物です。もちろん、横にいた私も、それなりのアドバイスはしました。

で、その用途はというと、故玩館のトイレの手水鉢です。真ん中を繰り抜いて排水口をとりつければ、洒落た手洗いになる・・・・はずでしたが・・・

実際の使用を考えてみると、一回り以上小さいのです。よほど上品に手を洗わないとビショビショになります(^^;

ということで、結局、市販の信楽焼の手洗い(径40㎝)を設置しました。結構なお値段でした(^^;

 

見立て祥瑞鉢の方は、まだ出番がありません。

コロナで、食べ物を大盛にするほど人が集まることはないので、しばらくは棚の奥に隠れていてもらいましょう(^.^)

 

コメント (6)
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