遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

古面28.顰(しかみ)2

2022年06月01日 | 古面

先回に続いて、顰(しかみ)面です。

幅15.7㎝x長22.2㎝x高8.0㎝。重365g。江戸時代。

図録などでよく見かけるタイプの顰面です。

舞台で使う能面にしては、少し大きく、重いように思います。

前回の品と同じく、木部の上に胡粉を塗り、黒で彩色し、一部、赤と金泥がさしてあります。

 

卓越した彫師の作とは思えませんが、口の造りなどはかなり複雑な彫りです。

塗りの剥落は比較的少ないので、顰面の特徴がよくわかります。

いかつい顔にカット大きく開いた眼と口。

 

前回の品と一緒に並べてみると、面によって「しかむ」に違いがあることがわかりますね。

コメント (4)
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