伊万里焼の煎茶碗6客です。
口径 7.7㎝、高台径 3.4㎝、高 4.8㎝。江戸中期ー後期。
素直な造りの煎茶碗で、走っている馬が描かれています。
伊万里か中国か迷いましたが、器体が少しぶ厚め(中国物に比べて)なこと、高台の造りがおとなしく、なめらかなこと、縁の小傷や虫食いが全く見られないことなどから、伊万里焼と判断しました。
5匹の馬は左方向に走っています。頭は、前向きと左向きがあり、前、後、前、後、後と並んでいます。
中国明末の器にみられるような奔放な馬ですが、よく見ると馬の特徴をとらえて一生懸命に描かれています。このような馬は、伊万里の皿にも見られます。律儀な日本の陶工ならではでしょうか(^.^)