今回も、出自不明の木彫面です。
幅 18.8㎝x 長 29.3㎝ x 奥 10.4㎝。重 882g。産地不明(南洋諸島?)。20世紀。
先回に引き続き、産地、年代不明(南方諸島?と推定される面です。
硬くて重い面です。
それもそのはず、大きな樹の根を彫って作られています。私の持っている百個あまりの面のうち、根からの面は、これが唯一です。
硬いゴツゴツした根を、よくぞ彫ったものです。
ツルツルとまではいかないものの、彫り痕は滑らかで、磨いた所もあります。
黒(炭か墨?)を塗った痕跡もみられます。
さすがに、裏側は鑿で削ったままの状態。ゴツゴツして肌にあたります。
紐穴が付いていないし、被られた様子はありません。
でも、何となく「ワシをつけてくれ」との声が聞こえてきます。
被ってみたら、重い、顔が痛い(^^;
後期高齢者は、「根っからの爺」に変身しました(^.^)
ということで、「根からの爺(尉)面」は、定位置へ(^.^)