今回は、故玩館内のステンドグラスです。
3か所にあります。
まず、2階へ階段をあがります。
階段両脇には、エスニックな品を掲げています。
上がり切った所にステンドグラスが一枚。
ほとんどの人が気がつきません。内側が暗いからです。
でも、反対側にまわると、
光を受けて、本来の輝きを出します。
26.7㎝x92.2㎝。昭和。
故玩館改修時に、周りと違和感のないステンドグラスをあちこち探しまわり、この品を見つけました。2階の間仕切りに嵌めこんでもらったところ、控えめなオレンジ、黄、薄緑が功を奏して、まあ、成功と胸をなでおろしました(^.^)
2階を進むと大皿のコーナーがあります。格子窓をバックにしています。ほとんどの人は、ここにステンドグラスがあることに気がつきません。
外からの光をあびると浮かび上がります(赤なのですがなぜか黄色に見えています)。
室内の灯りを消せば、くっきりと浮かび上がります。
格子窓に四角いステンドグラス・・・たしか、白州正子女史の武相荘に同じような物が・・・・他の場所だったかもしれません(昔のことで、記憶が曖昧(^^;)
品物はいたってシンプルな造りです。
50.5㎝x63.0㎝。大正ー戦前。
日本家屋には禁物の赤が使われています。しかし、英国のステンドグラスの赤のようにドギツク有りません。明治の建物にもしっくりきます。
ものすごく頑丈な造りです。どこかの洋館の窓として実際に使われていた物でしょう。私の持っている(た)ステンドグラスの中では一番古い物です(他にもいくつかありましたが、処分しました)。サイズも、誂えたかのようにピッタリ。何の支えも無しに窓枠に固定できました。
実はこの品、リサイクルショップで見つけました。当然格安。他にもあるはずと店主に掛け合いましたが、この一個だけでした。残念(^^;
階段を降りると、先日紹介した台所との間仕切りのある部屋に出ます。
左壁には、ランプシェードがあります。
これも、人は素通りです。
が、暗くなると存在感を示します。
幅 32.3㎝、高 15.3㎝、奥 16.1㎝。昭和。
これも主張が控えめなので、合格です(^.^)
辺りがほの暗くなると、
穏やかに故玩館を彩ります(^.^)
ダメな物にも、かなり手を出しました。皿でも掛軸でもそうですが、毎日見ていると、だんだんいやになってくる物はダメですね。ステンドグラスの場合、それがすぐ来ます。勝負(負け)が早い(^^;
いろいろ勉強させていただきました(^.^)
和風の建物には、ギラギラしたステンドグラスは合いませんね。
ぽつりぽつりとさりげなく置かれているところに風情がありますね。
私も、「白州正子女史の武相荘に同じような物」があったように思いますが、私も、昔、一度行ったきりですので記憶がはっきりしません。
でも、夜、あまりギラついてもらっても困るのです。
行灯のようにボヤ―っとするのがいいですね。
和物のステンドグラスは、行灯に近いです。
やはり、和物のステンドグラスが良いですね。ただ、古い品となると物が少ないので、新物を掴む可能性が高いです。それでも良く出来ていますから、お値段がそこそこならまあいいかと。失敗談はカットしてます(^^;
日常使いなら、ちょっと物足らないくらいで丁度です。
気に入った物を自分で作るのが一番ですね。
故玩館へはいつでもどうぞ。
昼間めだたないランプは昼行灯そのものですね。夜になればぎらぎらしてくる、まるで誰かさんのよう?誰かさんは私ではありません。私はランプが灯る頃には白河夜船の早寝ですから。☺️
ステンドグラス探訪に行っても良いほどの故玩館ですね。
少し前まで、ステンドグラスは神聖なもの。教会で使うものとの想いがありました。
しかし、アチコチで垣間見るにしたがって考え方が変わってきましたよ。
個人宅で、ご自分の作られたステンドグラスを見た時の驚きと言ったら!!
そして、こうして旧い建物にもしっくりくるのを見れば!
でも!故玩館のステンドグラスの大成功は、遅生さんのセンスがいいからだと思います。
お世辞でなくて!!です。
お伺いしてみたいな~です。